のりもの・交通関係

【SRT社会実験】一般モニターを乗せた真っ赤な連接バスが名駅~栄間を走る!(その2)

名古屋市が導入を検討しているSRTの社会実験として、2022年9月3日(土)と4日(日)の2日間、名駅から栄間で連接バスの走行が行われました。

そのうち9月3日(土)の社会実験の様子を取材しましたのでお伝えします。今回は栄での様子です。

名駅での様子はこちら↓(河村市長も試乗しました)

SRT計画の概要はこちら↓

SRT社会実験 連接バス体験乗車の様子(栄編)

名駅から連接バスが発車したあと、タクシーで追いかければよかったのですが、結局、市バスで栄に向かったため、栄での降車シーンは収めることができませんでした。広小路通で次の名古屋駅行きの運行に備えしばし待機しています。

全幅は2.55メートルなので、一般的な大型バスとあまり変わりません。

上棟した中日ビルと連接バス。

束の間の休息を終え、三越前の集合場所に向かうため出発します。

SRTとして導入される際には専用レーンが設けられますが、社会実験の場合は駐車車両を避けて走る必要があり運転は相当気を遣いそうです。

広小路通~空港線~錦通~久屋大通というルートで戻ってきたものと思われます。

右折も大変そうです。

中部電力MIRAI TOWERをバックに。横から見ると長さがよくわかります。

そして三越前の集合場所に到着しました。お母さんに写真を撮ってもらっている子が大人になるころ、名古屋ではリニアやSRTは当たり前の乗り物になっているのでしょうか。

関係者の尽力もあって、モニターの方の乗車はトラブルもなくスムーズに行われているようです。

まもなく出発です。休日の広小路通は交通量が多いですよね。

左折する先行車があったため発車に手間取ったようです。今回の社会実験によってさまざまな課題が浮かびあがったのではないでしょうか。

13時40分発名駅行1便が広小路通を西に向かいます。

栄では自動走行バスの展示も!

ミツコシマエヒロバスでは、SRTと一体となって回遊性を高めるシェアサイクルや先進的な車両の展示が行われていました。

なかでも注目は電気で走る自動走行バス「Nanamobi」です。WILLER、名鉄バス、名古屋工業大学、STATION Aiの4者により2022年9月1日より三蔵通で自動運転の実証実験が行われています。

「Nanamobi」はフランスのNAVYA社製の「ARMA」という車両を使用しています。「ARMA」は自動走行に必要な測位システムやセンサーなどを搭載したバスタイプの完全電気自動車で、システムにより自動で走行します。

車内は先進的なコミューターという感じです。案内の方に聞いたところ、航続距離は約100キロメートルとのこと。わりと頻繁に充電が必要そうです。また、「愛知県なのにトヨタの車を使わないのですか?」と聞いたところ、2021年8月に東京五輪・パラリンピックの選手村内で起こったトヨタの自動運転車の事故が尾を引いているとのことでした。

名古屋は鉄道の新線計画が皆無だが…

前回と今回の2回にわたりSRTの社会実験の様子についてお伝えしました。東京や大阪はもとより福岡でも鉄道新線の開業が予定されている一方、名古屋ではリニア中央新幹線を除き鉄道の新線計画が皆無ですが、鉄道を敷くよりはるかに安いコストで導入可能なSRTやNanamobiは名古屋の交通体系にどのような影響をもたらすのでしょうか。

引き続き追い続けたいと思います。

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