名駅地区

姿を消した【飛翔】 名古屋駅前ロータリーは今後どうなる?

2022年6月6日夜から始まった名古屋駅前のシンボル「飛翔」の解体。9月初旬時点では、特徴的だった外側の化粧部材は完全に撤去され、内側の構造部材が残るのみとなっています。

工事期間は10月15日までとなっており、残り1か月強の期間で、内側の構造部材と解体に用いられた鉄骨のフレームも撤去されるものと思われ、名古屋駅東側駅前広場の再整備事業は最初のステップを終えることになります。

前回記事(2022年7月21日)

現在の様子(2022年9月)

JRセントラルタワーズ15階のスカイストリートからの様子。在りし日の「飛翔」は超高層ビルであるミッドランドスクエアや大名古屋ビルヂングを背にしても独特の存在感があったように思います。

現状では、「飛翔」の解体に用いられた鉄骨のフレームが存在感を放っています。

写真右上には、躯体が最上部に達した中日ビルの姿が。新たな栄のシンボルと姿を消した名駅のシンボルが対照的です。

名古屋駅2階のペデストリアンデッキからの様子。こうしてみると、本当になにかの舞台のようです。

「飛翔」の内側はこんなふうになっていたんだという新たな発見です。

「飛翔」が姿を消した名古屋駅前。今後どうなっていくのでしょうか。

次のステップは地下部の工事

名古屋駅東側駅前広場再整備の今後について確認しておきましょう。

出典:名古屋駅周辺まちづくりの現在の状況(令和3年4月更新)の公表

ロータリー交差点を三差路化することにより「飛翔」があった位置まで広場を広げ、歩行者空間や乗換空間の整備が図られます。また、「新たな路面公共交通システムSRT」と整合を図りつつ、乗降・待合空間の配置についても検討が行われているとのことです。

出典:名古屋駅周辺まちづくりの現在の状況(令和3年4月更新)の公表

交差点部の施工手順のイメージです。STEP1の「飛翔」の解体が完了するとSTEP2の地下部の工事に移ります。

地下部分の様子です。やはり「廣寿司」や「安曇野庵(蕎麦屋)」の真上あたりに「飛翔」があったように見えるのですが、どうなのでしょうか。

飛翔があった場所の北側は「空ぼり」になっており地上と階段で行き来できます。現在は閉鎖されていますが、駅前広場の再整備計画ではこの「空ぼり」は活かされるのでしょうか。

地下部の工事、どのように行われるのかまったく想像がつきません。動き出すのを楽しみに待ちましょう。

-名駅地区