のりもの・交通関係

【キハ183系】特急オホーツク乗車記・北の大地を最後の力走!(その1)

今回は名古屋を離れ、北海道の乗りもの関連の記事です。北海道北見市で所用があり札幌駅から列車で移動する機会がありました。

乗車したのは特急オホーツク。2023年3月17日をもって定期運行を終了するキハ183系を使用しています。

2回にわたって乗車記を掲載したいと思います。今回はその1回目です。

1986年に登場した現役最古参のキハ183系が現在も力走!

札幌から北見、網走方面を結ぶ特急列車は、かつては特急オホーツクが札幌-網走間を1日4往復していましたが、2017年3月のダイヤ改正で2往復が運行区間を短縮され、現在は特急オホーツクが札幌-網走間を1日2往復、特急大雪が旭川-網走間を1日2往復しています。

所要時間は札幌-網走間が約5時間30分、札幌-北見間が約4時間30分です。

乗車時間が長いことから競合の航空路線(丘珠・新千歳~女満別)を利用する人も多く、JR北海道も積極的に新型車両を導入することはしておらず、古めの車両があてがわれ、現在は1986年(昭和61年)に運用が開始されたキハ183系(500番台)が投入されています。

昭和、平成、令和と北の大地を駆け抜けたキハ183系ですが、終焉のときが近づいており、2023年3月17日をもって定期運行から外れることが決まっています。

“かぶりつきシート”を堪能、4時間半飽きさせない!

夕闇迫る札幌駅にやってきました。17時30分の発車時刻まで少し時間があるので大丸の地下で夕食を仕入れましょう。

改札内に入りましょう。特急オホーツク3号は9番線から発車します。

自由席の乗車口には列ができています。スキー場に向かうのか、スノーボードを抱えた人もいます。

17時18分ごろ、苗穂方から列車が入線してきました。

絵入りのヘッドマークがいいですね。

列車は4両編成で、2号車はハイデッカーグリーン車です。

昔ながらの乗車口案内札ですが、色分けされていてわかりやすいです。

年季の入った車両だけあって、ところどころ塗装がはがれています。それだけ過酷な自然環境のなかを走るということでもあるのかもしれません。

さっそく車内へ。大型キャリーケースの収納スペースも設置されていて助かります。

早めに『えきねっと』で予約したので、最前列の“かぶりつきシート”を確保できました。

17時25分発釧路行き特急おおぞら9号がひと足先に発車していきます。あちらは新型のキハ261系(1000番台)で運行されています。

遅れていた快速列車からの乗り継ぎ待ちで札幌駅を3分遅れて発車しました。多くの人がカメラを構えていました。

動画で発車シーンをお楽しみください。

30分ほどで最初の停車駅である岩見沢に到着します。

雪景色のなかを列車は進みます。乗車した日は列車が止まるほどの大雪ではなかったので助かりました。

滝川駅のホームは真っ白です。

駅に停車するときに車輪が雪を嚙む音が聞こえます。スタッドレスタイヤを履いた車でブレーキをかけたときに雪を噛むのと同じような感じです。

車両が製造された当時は和式トイレだったのでしょうが、清潔な洋式トイレに改造されています。

1号車指定席の車内の様子です。乗車率は4割程度といったところでしょうか。

いくつかトンネルを抜けると旭川が近づいてきます。

札幌駅を遅れて発車したのと雪の影響で8分ほど遅れて旭川駅に到着します。

12年前に高架化なった旭川駅は屋根がかけられており雪の影響を受けません。特急オホーツクの札幌-旭川間は、北海道第1・第2の都市を結ぶ都市間輸送の役割も担っており、同駅で多くの乗客が下車していきました。

次回に続きます。

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