のりもの・交通関係

【2024年3月北陸新幹線延伸開業!】越前たけふ駅 現在の状況・2023年7月

2023年7月28日にアップした記事で、名古屋と福井のアクセスを向上させる2つの道路建設プロジェクトをご紹介しましたが、今回は2024年3月に敦賀への延伸が予定されている北陸新幹線について、新たに設置される越前たけふ駅の様子をご紹介します。

前回記事

北陸新幹線の敦賀延伸により名古屋から北陸方面への列車でのアクセスが逆に不便になる懸念もあります。今回の記事ではそのあたりのことも考えてみたいと思います。

田んぼのなかにポツンと「越前たけふ駅」

車内からの写真はすべて助手席の同乗者が撮影

前回の記事の取材を終え、福井ICから北陸道を南進します。武生ICに近づくと北陸新幹線の高架橋が姿を現しました。

武生ICで北陸道を出ます。北陸新幹線の高架橋をくぐった先が料金所です。

一般道に出ると田んぼのなかに巨大な施設が。

これが北陸新幹線の「越前たけふ駅」です。

スタイリッシュなデザインの駅舎です。

バス乗り場やタクシー乗り場も整備されています。

ガラス越しに構内の様子も撮影できました。まだ床材の敷設が一部残っているようですがほぼ完成しています。

ホーム部分の様子も伺えます。「1(番線)金沢・東京 方面」とあります。

駅の様子を紹介するボードも置いてありました。

自動改札機や列車の案内表示器も稼働を待つばかりです。地元では最速達列車である“かがやき”の停車を求めているようですが、おそらく却下され “はくたか”と“つるぎ”のみの停車となりそうです。

東口の様子。開業までまだ間がありますが、けっこうな数の車が停まっていました。関係者のものなのでしょうか。

高架下にはなにかできるのでしょうか。

「越前たけふ駅」に隣接して「道の駅 越前たけふ」が併設されています。2023年3月にオープンしたばかりです。

越前そばの幟に惹かれます。

越前そばと福井名物のソースかつ丼をテイクアウトし、道の駅内の広場でいただきました。美味しかったですよ。

日本海に近いだけあって、新鮮な魚介類も販売しています。

東口を出てすぐの場所に岩内山という低い山があります。北陸新幹線の絶好の撮影スポットになりそうです。取材日は灼熱だったので登りませんでしたが…。

越前市中心部にある福井鉄道の「たけふ新駅」です。もともと「越前武生駅」という名称でしたが、北陸新幹線の新駅に名前を譲る形で改称されました。

こちらはJR北陸本線の「武生駅」です。 名古屋や米原からの“しらさぎ”が全列車停車するほか、大阪発着の“サンダーバード”も速達型の一部を除き停車します。

特急しらさぎは敦賀止まりへ

その“しらさぎ”ですが、北陸新幹線の敦賀延伸により現在運行されている敦賀~金沢間が廃止され、敦賀止まりとなってしまいます

北陸新幹線の敦賀以西のルートは「小浜・京都ルート」で進められることになっており、名古屋から北陸方面へは敦賀での乗り換えが恒久化することになりそうです。

それでも金沢や富山まで行くのであれば新幹線効果で時間短縮が図れそうですが、名古屋から武生や鯖江、福井に行く場合は直通列車がなくなり不便になってしまいそうです。

個人的には、仕事でたまに福井や金沢に行くことがあり、その際は「北陸往復割引きっぷ」を使うことが多いのですが、このきっぷは、名古屋~米原間を東海道新幹線の自由席が使えることにメリットがあります。

名古屋から“しらさぎ”に乗ると米原までの1時間弱を長く感じてしまうのですが、この区間を新幹線で移動するとワープする感じで北陸が近く感じられます。

現在、東京方面から東海道新幹線を利用して米原経由で北陸方面に向かう旅客のため、米原発の“しらさぎ”が設定され、乗り継ぎの利便性が確保されていますが、北陸新幹線の敦賀延伸後、米原発の“しらさぎ”が廃止され、東海道新幹線との乗り継ぎが悪くなる懸念があります。

したがって、北陸新幹線の敦賀延伸後も米原での東海道新幹線と“しらさぎ”の接続が図られ、敦賀以北は北陸新幹線に乗車できる割引きっぷが販売されれば、名古屋から北陸方面への列車移動がそこまで不便にならないと考えているのですがどうなるのでしょうか。

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