名鉄河和線の高横須賀駅と南加木屋駅のほぼ中間地点に新駅「加木屋中ノ池」駅が2024年3月16日に開業します。
現地では開業に向けた工事が進められており、跨線橋やエレベーターの骨組みなどが姿を現し駅らしくなってきています。現在の状況をお伝えします。
「加木屋中ノ池」駅の概要
「加木屋中ノ池」駅は東海市加木屋町唐畑地区に設置されます。名鉄河和線の高横須賀駅と南加木屋駅からそれぞれ1.4キロメートルの場所です。
新駅の設置は1984年から東海市と名鉄との間で協議が行われてきましたが、2015年5月に公立西知多総合病院が開院したことを受け、同年9月に両者間で正式に合意、2020年2月に新駅設置の基本協定が締結されました。事業費は全額東海市の負担で行われます。
2022年12月22日に名鉄から新駅の名称が「加木屋中ノ池」(かぎやなかのいけ)になることが発表されました。
駅名決定時の記事
副駅名は「公立西知多総合病院前」
正式な駅名は「加木屋中ノ池」ですが、東海市の要望を受け副駅名として「公立西知多総合病院前」が用いられます。副駅名はホーム掲出の駅名看板に記載される予定とのことです。
南北2か所の駅舎や病院へのアクセス通路が整備
基本計画図です。駅舎は南北2か所に設けられ、南口にはロータリーがある駅前広場が設けられます。また、西知多総合病院へのアクセス通路も整備されます。
イメージパースです。もともとは都市計画道路「養父森岡線」の整備にともなう鉄道高架化事業の計画があり、それに合わせて新駅が設置されることになりました。なお、線路はすでに新線に切り替わっています。
現地の様子(2023年12月)
北口の様子です。かなり高低差があることがわかります。跨線橋がほぼ完成しておりエレベーターのものと思われる骨組みが姿を現しています。
2024年3月16日に開業するのはこの北口のみで、反対側に設けられる南口は2024年度の開業となります。
写真右奥に横須賀トンネルの出口が見えます。ホームは2面2線(6両編成対応)となります。取材時点では上りホームの設置が完了しており下りホームはまだこれからのようです。
南側部分の様子です。こちらも高低差があり擁壁の設置工事が続いています。
公立西知多総合病院へのアクセス通路の工事も進められています。
河和線を走る電車はすでに鉄橋のある新線を走っています。今後、旧線の撤去が進められ県道名古屋半田線に右折レーンが設けられることにより、ボトルネックが解消され渋滞の緩和につながることが期待されます。