「名古屋シミズ富国生命ビル」は、清水建設と富国生命保険、清水総合開発の3社が名古屋市中区丸の内1丁目で建設を進めている地上16階建ての賃貸オフィスビルです。
「(仮称)名古屋丸の内一丁目計画」というプロジェクト名で進められていましたが2023年6月に事業者よりビル名称が「名古屋シミズ富国生命ビル」となることが公表されました。
前回の取材は2022年12月でしたので10か月ぶりとなります。ビルは最上階の16階まで達しようとしており、すでに桜通でかなりの存在感を示しています。
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「(仮称)名古屋丸の内一丁目計画」の概要
「(仮称)名古屋丸の内一丁目計画」は、「名古屋フコク生命ビル」および清水建設グループ所有駐車場の跡地で建設が進められています。
フロア構成は、1階から3階が完全自走式の駐車場、4階から15階が賃貸オフィスフロア、16階がコワーキングスペースとなります。
完成イメージです。名古屋旧来からの碁盤割の街並みから着想した、縦と横のフレームが相互に支えあう構造体をデザイン化した外観が特徴で、生命保険会社のビルらしい重厚なフォルムとなっています。
「(仮称)名古屋丸の内一丁目計画」の概要は以下のとおりです。
名称 | 名古屋シミズ富国生命ビル |
所在地 | 名古屋市中区丸の内一丁目16番 |
用途 | 事務所・自動車車庫 |
構造 | 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、基礎免震 |
高さ | 83.31m |
階数 | 地上16階(地下なし) |
敷地面積 | 4,820.79㎡ |
建築面積 | 3,318.02㎡ |
延べ面積 | 47,472.12㎡(基準階専有部面積:約2,360㎡) |
建築主 | 清水建設株式会社、富国生命保険相互会社、清水総合開発株式会社 |
設計者・工事施工者 | 清水建設株式会社 |
現地の様子(2023年10月)
日銀前歩道橋より。3基のタワークレーンは健在です。
「名古屋シミズ富国生命ビル」の奥側にも高い建物が建設中です。「プラウドタワー名古屋丸の内ステーションマークス」で高さは同じ83メートルです。
正面より。重厚感といまどきのスマートな感じがうまいことマッチしているファサードだと思います。
低層階では照明も灯っており内装工事が進められているようです。
何度も写真を撮った丸の内歩道橋から。基礎工事のころは全景を見下ろすことができたのですが、今はすっかりビルに見下ろされるようになってしまいました。
桜通を挟んで建つ名古屋商科大学名古屋キャンパス丸の内タワーに映る「名古屋シミズ富国生命ビル」。70~80メートル級のビルが対峙しなかなか景観です。
現在は16階部分の工事が行われており、ビルはもう少し上に伸びそうです。当初は2024年1月の竣工予定だったのですが、少し伸びたようで同年3月の竣工予定となっています。