「(仮称)名古屋丸の内一丁目計画」は、清水建設と富国生命保険、清水総合開発の3社が名古屋市中区丸の内1丁目で進めている地上16階建ての賃貸オフィスビルの建築計画です。
地上16階というとそこまでの高さはないように思われますが、高さは約83メートルとなり、4,800平方メートル強の敷地面積と相まって、かなり存在感のあるビルになりそうです。
前回の取材は8月で、そのときには基礎のコンクリート躯体が完成した段階でしたが、現在は地上にコア部分の躯体が立ち上がっています。
前回記事
「(仮称)名古屋丸の内一丁目計画」の概要
「(仮称)名古屋丸の内一丁目計画」は、「名古屋フコク生命ビル」および清水建設グループ所有の駐車場跡地で建設が進められています。
フロア構成は、1階から3階が完全自走式の駐車場、4階から15階が賃貸オフィスフロア、16階がコワーキングスペースとなります。
完成イメージです。名古屋旧来からの碁盤割の街並みから着想した、縦と横のフレームが相互に支えあう構造体をデザイン化した外観が特徴で、生命保険会社のビルらしい重厚なフォルムとなっています。
「(仮称)名古屋丸の内一丁目計画」の概要は以下のとおりです。
名称 | (仮称)名古屋丸の内一丁目計画 |
所在地 | 名古屋市中区丸の内一丁目16番 |
用途 | 事務所・自動車車庫 |
構造 | 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造、基礎免震 |
高さ | 83.31m |
階数・棟数 | 地上16階(地下なし) |
敷地面積 | 4,820.79㎡ |
建築面積 | 3,318.02㎡ |
延べ面積 | 47,472.12㎡(基準階専有部面積:約2,350㎡) |
建築主 | 清水建設、富国生命保険、清水総合開発 |
設計者・工事施工者 | 清水建設 |
竣工は富国生命保険の創業100周年に当たる2024年1月の予定です。
現地の様子(2022年12月)
桜通を挟んだ南側からの様子。4,800平方メートルという敷地の広さからタワークレーン3基が稼働しています。
丸の内歩道橋から建設地全体の様子です。敷地の規模と比較すると構築されている躯体が小さいような…。よく考えると、エレベーターなどがあるコア部分を先に構築しているのですね。
どのような工程で躯体が組み上がっていくのか観察するのが楽しみな現場です。
奥に見える「スガキヤ」を運営するスガキコシステムズの本社ビルに取り付けられた電飾看板は取り外されたようです。清水建設側が補償したりしたのでしょうか。そういえば、大きなてるてる坊主はどこかにいってしまいました。
謎の白っぽい構築物が…。パースと見比べてみるとわかるのですが、ビルの外観上の大きな特徴となる格子状のフレームになるのではないでしょうか。
現在は、2階の立ち上げ躯体工事、床躯体工事、外構工事が行われています。
桜通を挟んだ名古屋商科大学名古屋キャンパス丸の内タワーにタワークレーンが映りこんでいます。
日銀前交差点の歩道橋より。来秋、イチョウの木が黄葉するころにはビルは堂々たる体躯に成長していそうです。