安城市の「ザ・モール安城」跡地で三井不動産により「ららぽーと安城」の建設工事が進められています。
現地では2025年4月のグランドオープンに向け、工事は最終段階に差し掛かっています。
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西友やコロナワールドなど約210店舗が出店!
ららぽーと安城はJR東海道本線安城駅から北西側に直線距離で約1キロメートルの場所に建設されます。
規模ですが、約10.5万平方メートルの敷地に地上2階建て、延床面積約17.1万平方メートルの建物が建設されます。店舗面積は約4.2万平方メートル、駐車台数は約3,200台です。
出店する店舗の総数は約210店舗、核店舗となる食品スーパーは「ザ・モール安城」時代と同じく西友です。また、シネコン・アミューズメント施設としてコロナワールドが、生活雑貨関係として、ロフトや無印良品、ニトリEXPRESSなどおなじみの顔ぶれが出店します。
現地の様子(2024年12月)
建設地の東側から。巨大なショッピングモールの建物が姿を現しています。
遠くからでも目立つLaLaportの電飾サイン。
工事は内装と外装の最終仕上げ工事の段階のようです。
施工は熊谷工務店です。「ザ・モール安城」の解体から担当しています。また、ダイワハウスが太陽光発電設備を設けるようです。
シネコン・アミューズメントとしてコロナワールドが出店します。同社は静岡県の「ららぽーと沼津」にも出店するなど三井不動産との縁があるようです。ただ、安城にはすでに「安城コロナワールド」があるので、併存できるのかが気になります。
各店舗のサインを設置するスペースが準備されています。
駐車場も3,200台と十分な台数が確保されています。ただ、完成後は周辺の道があまり広くないことから渋滞が懸念されます。
ららぽーと安城は倉敷紡績(クラボウ)が所有する土地の上に(事業用)定期借地という形態で建設されます。クラボウの工場も隣接して残っています。
なお、以前建っていた「ザ・モール安城」は、クラボウが建物も所有し西友がテナントとして入る形態で、クラボウはいわば大家さんだったのが、今回はクラボウの土地に三井不動産が建物を建てるのでクラボウは地主さん、という立場になります。
クラボウ安城工場の敷地内を通って南西側の市道に出入りできる通路も設けられますが、JR東海道本線の踏切に近いことから、こちらもスムーズに出入りできるのか気になるところです。
既存商業施設への影響は?
周辺のショッピングセンターについても見てみましょう。
ららぽーと安城から北方向に直線距離で約1.6キロメートルの場所に立地しているショッピングセンターアンディです。スーパーマーケットのヤマナカや西松屋などが入居しています。それなりに年季が入っているため、ららぽーと安城進出の影響を受ける可能性がありそうです。
こちらは、同じく北方向に約2.1キロメートルの場所にあるイトーヨーカドー安城店です。閉店が続くイトーヨーカドーですが、安城店は今のところ閉店対象に入っていません。こちらもららぽーと安城進出の影響が気になりますが、少し離れていることや近くに大規模な分譲マンションが建ったりしていることから、案外残るのかもしれません。
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