尾張旭市にある総合スーパー「イトーヨーカドー尾張旭店」が2025年1月19日に閉店します。
後継として、首都圏を地盤とする食品スーパー「ロピア」を運営するOIC(オイシー)グループによる新商業施設が開業します。
イトーヨーカ堂は全国の店舗を大リストラ中
業績の不振が続くイトーヨーカ堂は店舗の閉鎖を伴う構造改革を進めています。
同社が2023年3月に発表した2026年2月までの経営計画では、全国で33店舗を削減する方針を掲げており、2024年8月には愛知県尾張旭市にある「尾張旭店」も閉店の対象になることが公表されました。
同店は名鉄瀬戸線の三郷駅近くにあり、1998年に開業し多くの人に利用されてきましたが26年の時を経て閉店することになります。
現在のイトーヨーカドー尾張旭店。外壁の補修なのでしょうか。東側だけですがシートに覆われています。
イトーヨーカドーの閉店と新店舗オープンのお知らせが貼られていました。
店舗は2層になっており、1階は食料品、2階は衣料品が中心の構成です。
ちょっとしたフードコートもあります。おそらくこのまま残ると思われます。
周辺は競合するスーパーが多く、真向かいにカネスエが、少し離れた瀬戸街道沿いにフィールが出店しています。
新施設はOICグループの「CiiNA CiiNA」に
「イトーヨーカドー尾張旭店」の後継施設として、食品スーパー「ロピア」を運営するOIC(オイシー)グループによる新商業施設「CiiNA CiiNA尾張旭」が2025年2月20日に開業することが決まっています。
この「CiiNA CiiNA」ですが、閉店した「イトーヨーカドー青森店」(青森市)と「イトーヨーカドー屯田店」(札幌市北区)の跡地に「CiiNA CiiNA 青森」と「CiiNA CiiNA 屯田」を2024年8月29日にオープンさせています。
なお、両店舗とも現時点では専門店などの一部店舗のみの営業であり、「ロピア」は冬頃の開業となるとのことです。
両店に引き続き、「CiiNA CiiNA 福住」、「CiiNA CiiNA 弘前」、「CiiNA CiiNA 琴似」、「CiiNA CiiNA 花巻」、「CiiNA CiiNA 新潟」とイトーヨーカドーの後継施設として順次オープンする予定で、この流れで「CiiNA CiiNA尾張旭」もオープンします。
関東を地盤とするロピアですが、愛知県内でも店舗網を広げています。
名古屋市千種区にある「ロピア千種店」です。靴やバッグなどを販売する「フィットハウス」の跡地に2024年5月にオープンしました。生鮮食料品を中心に激安がウリで、いつも賑わっているようです。
尾張旭市で長年親しまれてきたイトーヨーカドーの閉店は残念なニュースでしたが、後継がロピアを含む新しい商業施設になると聞いて喜んだ方も多いのではないでしょうか。
どのような商業施設になるのか楽しみです。