
東山遊園は、2023年12月5日に営業を終了した「星が丘ボウル」跡地の再開発計画を公表しました。
「(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト」として、第1期に「星が丘テラス」の増床を含む複合ビルの建設、椙山女学園大学の大学施設の新設、第2期に東急不動産が14階建てのマンションを建設するほか商業施設の増床が行われます。
第1期工区が2025年2月に着工され、オープン予定は2027年春、第2期を含む最終的な開業は2028年春の予定です。
「(仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト」の概要

位置図です。地下鉄星が丘駅から徒歩3分の立地で周辺には星ヶ丘三越や星が丘テラスといった商業施設、椙山女学園大学や菊里高校といった文教施設があります。

再開発街区の平面図です。計画地は1期A区、2期B区、2期C区の3つに分かれます。

全体イメージです。星が丘ボウルは平面的な建物でしたが、一気に複合化・高層化が進みます。また、今回のプレスリリースでは公表されていない2期工区のマンションや商業施設も描き入れられています。
1期A区は星が丘テラスの増床と大学施設、コミュニティ広場

1期A区のイメージです。星が丘テラスの増床という形で大型の商業区画が整備されるほか、椙山女学園とも連携し、文化的体験や交流を提供する店舗や施設となる計画です。

椙山女学園の大学施設のイメージです。2024年に新設された情報社会学部を中心とした大学施設や低層階にはコミュニティ施設が設置される予定です。
敷地概要は以下のとおりです。
事業名称 | 星が丘ボウル跡地プロジェクト |
所在地 | 名古屋市千種区星が丘元町16-45 |
敷地面積 | 街区全体 18,510.24㎡ (既存第2星が丘駐車場/星が丘テラス一部含む) 一期A区 11,254.35㎡ (既存第2星が丘駐車場含む) |
用途地域 | 近隣商業地域 |
建ぺい率 | 80% |
容積率 | 300% |
また、今回東山遊園が公表した1期A区の建物概要は以下のとおりです。
用途 | 大学・商業・事務所他 |
建築面積 | 新築部分 3,567.62㎡ (既存部分 2,774.97㎡) |
延床面積 | 新築部分 16,873.83㎡ (既存部分 5,228.94㎡) |
2期B区は東急不動産が地上14階建て、高さ44.99mの店舗付きマンションを建設!
今回、東山遊園が公表したプレスリリースでは、2期工区の計画については2025年春に発信予定としていますが、現地には「2期B区」について建築計画の概要が設置されています。
それによると建築主はなんと東急不動産で地上14階・地下1階建て、高さ44.99メートルの店舗付きマンションが建設予定です。おそらく分譲マンションになるものと思われます。
概要は以下のとおりです。
名称 | (仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクトB工区 |
敷地の地名地番 | 名古屋市千種区星が丘元町1601-1の一部、1602の一部、1604の一部 |
用途 | 共同住宅、一部店舗 |
構造 | 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 |
高さ | 44.99m |
階数 | 地上14階 地下1階 |
敷地面積 | 4,819.79㎡ |
延べ面積 | 19,756.01㎡ |
工事着手予定時期 | 2025年4月1日頃 |
建築主 | 東急不動産株式会社 |
設計者 | 株式会社IAO竹田設計 |
工事施工者 | 未定 |
なお、その他の工区の建築計画の概要については見つけることができませんでした。おそらくまだ設置されていないのだと思われます。
現地の様子(2024年10月)

星が丘テラスEastより。解体が進み、ボウリング場の建物はすっかりなくなっています。

星が丘テラスEastから第2星が丘駐車場に通じる通路橋は通行止めになっています。なお、第2星が丘駐車場は新施設でもそのまま使われるようです。

星が丘ボウルもそうでしたが、新施設も星が丘テラスEastの4階からフラットにつながる構造で回遊性が確保されます。

星が丘ボウルがあったころは、第2星が丘駐車場に入る車路がありましたが、新施設では廃止されるようです。

2期工区側を望みます。一番奥側に東急不動産の14階建てのマンションが建設されます。

第2星が丘駐車場への入り口部分。このあたりが2期C区となり低層の店舗が設けられます。

写真の左側あたりに芝生広場が設けられ、右側は東急不動産のマンションになります。

工事車両の出口が設けられている南側より。内部の写真は撮れませんでしたが、解体はほぼ完了している様子でした。

東急不動産によるマンション計画の概要。9月30日に設置されたばかりです。

北東側からも第2星が丘駐車場に入れる場所があり、新施設ではこちら側がメインの出入り口になると思われます。ただ、ここに至るには歩行者の多い横断歩道を左折する必要があり、車や歩行者をさばけるのか少し心配です。
具体的な施設計画の発表も楽しみ
星が丘ボウルの営業終了をお伝えした前回の記事で、跡地利用の予想として、「星が丘テラスと連携する形でなんらかのアミューズメント・スポーツ系の施設」と書きましたが、まさかここまで大規模かつ盛りだくさんな計画が出てくるとは思っていませんでした。
前回記事
商業施設については、具体的な中身は発表されていませんが、東山遊園は「自然体験・共生を体験できる店舗」や「知的好奇心を刺激する出会いに溢れる店舗」等の導入を検討するとしているので、もしかしたらアミューズメント・スポーツ系の施設もできるのかもしれません。
また、女子大冬の時代に新学部の設置や新校舎の建設というチャレンジをする椙山女学園も敬服に値しますし、東急不動産のマンションも星が丘テラス直結ということで人気が出そうです。
今後の追加情報の発表が楽しみです。