千種区

どうなる?【新今池ビル跡地】

2021年10月に建物の解体が完了し、現在は更地となっている「新今池ビル跡地」ですが、建通新聞のウェブサイトに事業主である京阪電鉄不動産とセキスイハイム東海が今後の活用に先立ち地質調査を行う(現在は完了)という記事が掲載されました。水面下では着々と計画が進んでいそうな新今池ビルの跡地利用について今後どう動いていくのか考えてみました。

利便性が極めて高い立地

「新今池ビル跡地」は、名古屋市千種区内山3丁目の錦通と名古屋環状線が交わる「今池北交差点」の南西側に位置しています。地下鉄東山線と桜通線の2線が乗り入れる今池駅の11番・12番出口に直結するなど極めて利便性の高い立地です。

名古屋市の都市計画情報提供サービスによると用途地域は商業地域、容積率は800%に指定されており高度利用が可能です。

現地の状況(2022年2月)

南東側、広小路通からの様子です。写真の左端に少し写りこんでいるのが今池ガスビルです。

カメラ店やうなぎ店があり敷地は広小路通りには面していません。

東側からの様子です。毎年3月に開催される「名古屋ウィメンズマラソン」ではランナーたちはこの名古屋環状線を走ります。

北東側、錦通からの様子。今池ガスビル同様、今池の一等地ともいえる立地であることがわかります。

取材のタイミングでは地質調査は終了しているようでした。

20~25階建て程度の分譲マンションか?

登記は調べておらず正確な土地の面積は未確認ですが、googlemapによる概測では約1,600平方メートル強です。事業主が京阪電鉄不動産とセキスイハイム東海であるという点を考えると跡地に建てられるのは分譲マンションになるというのが順当なところでしょう。

両社は久屋大通駅近くでほぼ同規模の敷地に地上25階建のタワーマンション「ザ・ファインタワー久屋大通」を建設中です。

この「ザ・ファインタワー久屋大通」と同規模にまではならないかもしれませんが、20~25階建ての分譲マンションが建てられるのではないかと予想します。

ただ、今池エリアは歓楽街的なイメージも強い街でもあり、特に子育て世帯にとってはなかなか選びにくい街であるともいえます。現状の建築コストなどを考えるとそれなりの価格帯になると思われることから、こういったマンションを購入できる一定以上の資産ないし所得のある層にどこまで訴求できる商品設計ができるのかがカギになるのかもしれません。

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