2023年1月9日の当ブログで名古屋市中区丸の内にある名古屋銀行協会会館(名銀協会館)の売却方針についてお伝えしましたが、名古屋銀行が購入することが明らかになりました。
前回記事
2023年3月24日、現在の所有者である一般社団法人名古屋銀行協会と買い主である名古屋銀行との間で不動産売買契約が締結されました。名古屋銀行は本店ビルの補完拠点として利用します。
建物は名古屋銀行本店ビルの補完施設として引き続き活用へ
今回の不動産取引の当事者は一般社団法人名古屋銀行協会と名古屋銀行ということですこしややこしいのですが、前者は愛知県内に本店や支店などの営業拠点を置く銀行で構成される一般社団法人、後者は愛知県に本拠を置く第二地銀3行のうちの1行です。
前回の記事では名銀協会館の東隣に産業貿易館西館跡の広大な更地があることから一体化すれば希少な開発用地になる可能性があると書きましたが、やはりそうはならないようです。
名銀協会館は1985年に建築され、地上6階・地下1階建て、延床面積は約1.1万平方メートルの建物で、会議室やホール、レストランを備えています。建築後40年近く経過していますが、まだまだ問題なく使えそうです。
2023年3月25日付の中日新聞の記事によると名古屋銀行はコロナ禍で本部の代替拠点がないことが課題として購入を決め、災害時の代替施設や取引先向けのセミナー、行員向けの研修で活用を検討するとのことです。
改装なども最低限で済みそうでまさにベストマッチな不動産取引といえそうです。
名古屋銀行本店ビルの建て替えは?
気になるのは中区錦3丁目にある名古屋銀行本店ビルの動向です。
現在の名古屋銀行本店ビルは1963年に建てられており、建築後60年経過しています。となるとそろそろ建て替えられてもおかしくない年数です。
立地的には、錦通沿いに建ち、斜め向かいは解体中の栄町ビルがある一等地です。仮に再開発されるとしたら面白いと思うのですが、どうなのでしょうか。
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