「イオンモール名古屋みなと」の跡地で三菱地所の特定目的会社により物流施設「(仮称)ロジクロス名古屋みなと」の建設が進められています。
建設が進められているのはモール棟があった西側のA敷地です。道路を挟んで東側の「TOHOシネマズ名古屋ベイシティ」などのシネマ棟があったB敷地の跡地利用がどうなるかは依然として不明です。
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「(仮称)ロジクロス名古屋みなと」の概要
以前建っていた「イオンモール名古屋みなと」(旧名称「ベイシティ品川」)は、1999年11月に開業しました。
当時は港区で最大の商業施設でしたが、「イオンモール名古屋茶屋」や「ららぽーと名古屋みなとアクスル」の進出、ネット通販との競合により、2021年2月に閉店、その後解体工事が進められていました。
敷地はモール棟があった西側のA敷地と道路を挟んで東側のシネマ棟があったB敷地に分かれています。このうち「(仮称)ロジクロス名古屋みなと」の建設が進められているのはA敷地です。
「(仮称)ロジクロス名古屋みなと」の概要は以下のとおりです。約6.2万平方メートルの敷地に延べ床面積約12.5万平方メートルの物流施設が建設されます。2023年4月ごろ着工され、現在は杭工事や基礎躯体工事が進められています。
名称 | (仮称)ロジクロス名古屋みなと計画 |
敷地の地名地番 | 名古屋市港区品川町2丁目1番2・3・4・6、61番1・2、62番3・4 |
用途 | 倉庫業を営む倉庫 |
構造 | 鉄骨造一部鉄筋コンクリート造 |
高さ | 30.98m |
階数・棟数 | 地上4階 地下0階 21棟 |
敷地面積 | 62,111.42㎡ |
建築面積 | 32,826.07㎡ |
延べ面積 | 125,117.07㎡ |
建築主 | 名古屋みなとデベロップメント特定目的会社 |
設計者 | 株式会社フクダ・アンド・パートナーズ一級建築士事務所 |
工事施工者 | 株式会社フジタ名古屋支店 |
現地の様子(2023年6月)
あおなみ線荒子川公園駅ホームからの様子。クレーンが林立しています。
アップにしてみると基礎部分の工事が少しずつ進んでいるのがわかります。
掘削した残土なのか、北側には盛り土がされています。
品川町の交差点からの様子。以前店舗があったときから様変わりしてしまいました。
施工は準大手ゼネコンのフジタです。同社は大和ハウスの傘下であることから、大和ハウスのロゴマークも掲げられています。
建築計画の概要です。掲出された当初、施工者は「三菱地所」でしたが、現在は「名古屋みなとデベロップメント特定目的会社」に変更されています。証券化のスキームを用いて建設されるようです。
しばらくは杭工事と基礎躯体工事が続くようです。
B敷地です。
まだ解体工事の標識が掲げられたままです。
残土搬出・場内整備を行っているとのことです。
敷地内部の様子。
近くにはスーパーマーケットのカネスエがあり、もう少し東にいった名古屋環状線沿いには各種チェーン店舗が建っています。B敷地の跡地に商業施設が立地するのであれば、これらの店舗と競合することになります。はたしてどうなるのでしょうか。