名古屋市千種区今池5丁目にあるショッピングセンター「イオン今池店」が2024年春に一時休業することが報じられました。
同店のルーツは1969年11月に開業したダイエー今池店で、現在営業しているイオンとしては最古の店舗になります。
報道によると店舗は取り壊す方針で、後継となる商業施設のあり方や場所の検討を進めるとのことです。
イオン今池店の現在の様子(2023年8月)
イオン今池店は、地下鉄東山線・桜通線「今池」駅の南東側に徒歩3分の場所にあります。周辺には飲食店が多く、まさに歓楽街・今池のど真ん中にあります。
北西側から見た店舗正面の様子です。うまいこと装飾が施してあり、ぱっと見そこまで古い建物には見えませんが、開業したのは1969年なので築後50年以上経過していることになります。
南西側から。よく見ると古い建物であることがわかります。
店舗南東側にあるイオン第1駐車場。こちらもかなり古そうなので同時に取り壊されるのでしょうか。
こちらは第2駐車場。平面です。土地の所有者を調べていないので自社所有なのか借地なのかはわかりませんが、解体工事や新しい建物の建設工事では資材置き場として利用されるのかもしれません。
店内の様子。食料品や日用品のほか、衣料品を扱っていたり、100円ショップ(ダイソー)も入っていたりします。
周辺の様子も見てみましょう。広小路通から南側に入ってイオン今池店に至る道には「ダイエー通り」という通称が冠されています。ダイエーがイオンに変わっても通りの通称は変わらなかったようです。
今池エリア初のタワーマンションとなる「ザ・ファインタワー今池」の工事も順調に進んでいるようです。
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ザ・ファインタワー今池だけではなく、今池エリアでは分譲マンションの建設が多く行われています。写真は地上15階建ての「エスリード今池5丁目」で、イオン今池店の2街区南で建設が進められています。このほかにも周辺ではオープンハウスやプレサンスなどが分譲マンションの建設計画を進めています。
解体後の跡地はどうなる?
気になるのは現在の店舗が解体されたあと、跡地がどのように利用されるかです。
当ブログとしては、店舗の営業に空白期間が生じるもののイオンリテール主導で、同じ場所に商業施設ができるのではないかと予想します。
旧ダイエーからイオンに変わったあと建て替えされた事例としては、名古屋市内では北区上飯田の「そよら上飯田」があります。
そよら上飯田については以下の記事をご覧ください。
もしかしたらもしかしてですが、約6,500平方メートルという大きめの敷地を活かして分譲マンションとの一体開発になる可能性もあるとみています。
イオンではありませんが、昭和区では、西友御器所店が建て替えされ、17階建ての店舗・分譲マンションの複合施設に生まれ変わります。事業者はデベロッパーのタカラレーベンです。
西友御器所店の建て替えについては以下の記事をご覧ください。
イオン今池店を運営するのは「イオンリテール」なので直接関係はないのですが、イオンモールを運営する「イオンモール」はデベロッパーのマリモと資本業務提携を2023年3月に行っています。
商業施設の運営会社とデベロッパーが協業して再開発を行うという流れが一般的になりつつあるなかで、イオン今池店の跡地はどのようになっていくのでしょうか。
当ブログでは状況を追っていきたいと思います。