伏見地区

【錦二丁目18番地区市街地再開発】24階建て・高さ約130mの超高層ビル建設計画が報じられる!

地下鉄東山線伏見駅近くで計画されている「錦二丁目18番地区市街地再開発」について、近隣を対象とした説明会が2022年9月9日(金)、10(土)に開催されるとともに12日(月)の日経新聞の報道を皮切りに各紙で計画について報じられました。

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「(仮称)錦二丁目18番地区市街地再開発」の概要

「(仮称)錦二丁目18番地区市街地再開発」は錦通と広小路通に挟まれた錦2丁目18番街区の西側一帯で計画されている再開発計画です。

計画地の南側の広小路通沿いには、1935年(昭和10年)に建てられ、名古屋市の都市景観重要建築物にも指定されている三井住友銀行名古屋支店があり、この建物は残したまま再開発が行われ、イベントスペースなどの交流施設や屋上は広場として活用される方針とのことです。

一方、北側の錦通沿いには10階建ての「白川第6ビル」やラーメン店などが入る雑居ビルが建っているほか、西側の桑名町通沿いには複数の雑居ビルや飲食店舗が建っています。ただし、北東角の名鉄協商パーキングになっている一角は再開発の対象区域からは外れているようです。

この場所に地上24階・地下2階、高さ約130メートル、延床面積55,600平方メートル、店舗やビジネス支援施設(1~3階)・オフィス(4~24階)・駐車場(地下)などで構成される超高層ビルが建設される予定です。

既に準備組合が設立されており、事務局はURが務めているとのことです。

建通新聞によると、地権者は事務局を務めるURのほか、個人や鹿島、瀧上工業などであるとのことです。

鹿島は計画地と錦通をはさんで対面にある「りそな名古屋ビル」の地権者にもなっているので連携した再開発になるのかという点も注目です。瀧上工業は半田市に本社を置く、橋梁や鉄骨、鉄塔などを製作するメーカーで東証スタンダード市場・名証メイン市場上場企業ですので、相応の資金力を有していると思われます。

今後、2022年度中の都市計画決定を目指し、その後再開発組合の設立・認可や権利変換計画の決定・認可などを経て、2025年度の着工、2028年度の完成を目指します。

現地の様子(2022年9月)

計画地南西側、広小路桑名町交差点からの様子。2階建ての建物ですが独特の重厚感があります。奥に建つのは「三井住友銀行名古屋ビル」です。

「三井住友銀行名古屋ビル」は、2001年に竣工した地上16階・地下2階建て、高さ74.7メートルの高層ビルで、三井住友銀行のほか、NEXCO中日本の本社や住宅建材大手のニチハのショールームなどが入ります。なお、同ビルは再開発の対象からは外れています。

古代ギリシャ調の建築様式が目を引きます。

計画地の西側には「NTTデータ伏見ビル」が建っています。地上18階・地下3階建て、高さ90メートルの高層ビルです。竣工は1976年(昭和51年)と古く、名古屋に超高層ビルがほとんどない時代から威容を誇ってきました。

西側の桑名町通から。三井住友銀行の6階建ての増築部分がありますが、おそらくこの部分は取り壊されて高層棟の一部になると思われます。

同じく桑名町通側からの様子。雑居ビルが建ち並んでいます。写真右側の低層建物は「鯛めし楼」という有名な飲食店です。私は行ったことがありませんので再開発が本格化する前に一度行ってみたいものです。おそらく地権者なので新ビルに入居するのではないでしょうか。

北西側の錦通桑名町交差点から。北西端に窪んだ一角が。

2台分ですが名鉄協商パーキングとして利用されています。この部分は、今回の再開発の対象から外れます。いろいろと事情があるのでしょうが…。

錦通沿いは「白川第6ビル」(写真左側)とコインパーキングをはさんでラーメン店の「ぎんや」などが入る雑居ビルという土地の利用状況です。「ぎんや」が入る前は確か「世界の山ちゃん」が入っていたような。

それにしてもこの場所で高さ130メートルの超高層ビルはかなりの存在感になりそうです。計画が順調に進むことを願いつつ、今後の推移を見守りたいと思います。

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