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【JR名古屋駅】2本目のコンコース(自由通路)整備計画が明らかに!

名古屋市は、11月28日の市議会本会議でJR名古屋駅の東側と西側を結ぶ2本目のコンコース(自由通路)を整備する方針を示したことが報じられました。

報道によると新たに整備されるコンコースは駅東側のJR広小路口と西側のあおなみ線改札口付近を結ぶ計画で、幅は約9メートル、延長は約85メートルで事業費は250億円から350億円程度を見込みます。

整備される時期ですが、リニア中央新幹線の開業後になるとのことです。

「ターミナルスクエア」整備の一環

新たなコンコースを設ける案は降って湧いた話ではなく、乗り換えしやすい広場空間である「ターミナルスクエア」の整備計画の一環として、以前から構想として掲げられていました。

名古屋市が2018年3月に公表した「名古屋駅周辺交通基盤整備方針」では、主要な乗換動線とターミナルスクエアの整備イメージのなかに“新たな東西通路”として描き入れられています。

名古屋駅の中央コンコースです。常に人が多く、時間帯によってはすれ違う人とよくぶつかりそうになります。

人が多い地上の中央コンコースと比べ、地下にある「ファッションワン」は知る人ぞ知る感があり、人通りも比較的少ないです。また、アウトドア好きな人間にとっては「ノースフェイス」や「コロンビア」などのアウトドアファッションの店舗が集積していてぶらぶら歩くだけで楽しい場所です。ただ、エスカレーターなどの動線が悪く乗り換えには不便なため、一般にはあまり知られていないこともあり、あまり利用されていないのが実情です。

新幹線乗り場付近です。ここのところ新幹線の乗客数も回復し、かなり混雑するようになりました。「ターミナルスクエア」実現には新幹線からの乗り換えの動線をどうするかが大きなカギとなりそうです。

あおなみ線乗り場に向かう通路。幅が狭いですし、そもそも場所がわかりにくく名駅を迷駅たらしめている一因でもあります。

あおなみ線乗り場とJR在来線乗り場(太閤通南口)です。新たに設けられるコンコースの西端部はこのあたりになるのでしょうか。とすればあおなみ線の改札内との動線を分ける必要がありかなり大掛かりな工事が必要になりそうです。

新たなコンコースは東西の「名古屋うまいもん通り」を結ぶ形も考えられます。そうすればあおなみ線改札内と動線が分けられますし、新たなコンコースにも店舗を設ければ、駅構内に一大飲食店街が誕生します。

新通路の東端となる広小路口改札付近です。朝夕のラッシュ時はJRから名鉄や近鉄へ乗り換える人で混雑します。新コンコースができれば名鉄や近鉄とあおなみ線の乗り換えがかなり便利になります

「ターミナルスクエア」の全体像をより明確にすべきだが…

今回、市議会での質疑があったため、2本目のコンコースの整備計画がクローズアップされましたが、リニア中央新幹線の開通を見据え、名古屋市は早期に「ターミナルスクエア」の全体像をより明確にすべきではないでしょうか

そうはいっても、いまだ詳細が明らかになっていない名鉄名古屋駅の再開発計画とも密接に関わってくるので、なかなか難しくはあるのでしょうが……。

そういった意味では、名鉄名古屋駅の再開発計画の公表が待ち遠しく思われます。

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