総合地所などが名古屋市中村区名駅南2丁目で2023年4月の完成を目指し建設を進める超高層タワーマンション「NAGOYA the TOWER」([仮称]名駅南二丁目計画)。躯体が順調に上昇し、名駅エリアで日に日に存在感を増しています。
「NAGOYA the TOWER」([仮称]名駅南二丁目計画)の概要
「NAGOYA the TOWER」が建設されている土地はパナソニックが所有していました。1970年ごろまでは工場でしたが、その後は駐車場などとして利用されていました。
パナソニックは2018年にこの土地を長谷工コーポレーションに売却。面積は約15,000平方メートルで譲渡価格は約200億円だったとのことです。
このうち約5,900平方メートルが「NAGOYA the TOWER」の建設地としてあてがわれ2020年3月に工事が開始されました。
「NAGOYA the TOWER」の概要は以下のとおりです。鉄筋コンクリート造、地下1階地上42階PH2階建、高さ149.1メートル、総戸数435戸の超高層タワーマンションです。
物件名 | NAGOYA the TOWER |
所在地 | 名古屋市 中村区名駅南2丁目702-1(地番) |
交通 | JR「名古屋」駅徒歩13分、「名古屋」駅ミヤコ地下街4番出入口徒歩8分 |
敷地面積 | 5,898.70㎡ |
建築面積 | 1,717.79㎡ |
延床面積 | 53,805.34㎡ |
高さ | 149.1m |
構造・規模 | 鉄筋コンクリート造 地下1階 地上42階 PH2階建 |
総戸数 | 435戸 |
竣工時期 | 2023年4月(予定) |
入居時期 | 2023年6月末(予定) |
事業主 | 総合地所/名鉄都市開発/京阪電鉄不動産/大和ハウス工業/三交不動産/住友商事 |
施工 | 長谷工コーポレーション |
パースです。高さ149.1メートルは伏見の「グランドメゾン御園座タワー」(高さ150メートル)とほぼ同じです。やはりこれぐらいの高さになると迫力があります。
配置図です。江川線に対して45°傾いた形で建物が配置されています。名駅の超高層ビル群の眺望がいちばんよいのは北西向きの住戸だと思われますが、向きによる価格設定がどのようになっているのか気になるところです。
38階から42階の最上層部は“グランプレミアムフロア”としてプライベートエレベーターや専用地下駐車場が用意されていて他のフロアと差別化が図られています。最上階のモデルルームはオプション込みで4億5千万円!とのこと。名古屋のタワマンも来るところまで来た感じがします。
名古屋駅から歩くとやや距離があります。このクラスのマンションに住む層であれば自己居住にしても賃貸で居住するにしても自家用車やタクシーで移動する人が多いでしょうから、微妙な距離はさほど問題にならないのかもしれません。
現地の様子(2022年5月)
名駅南4交差点近くの歩道橋からの様子。現在躯体工事が27階まで進んでいます。単純計算ですが、149.1メートル÷42階×27階で約96メートルとなり、まもなく地上高100メートルに達することになります。
建設地のほぼ南側からの様子。
おなじ場所からのアップ。御園座タワーやタワー・ザ・ファースト名古屋伏見が見えます。
南東側からの様子。写真はありませんが、名古屋高速の環状線を走っていてもかなり目立つ存在になっています。
南東側からの近景です。ほぼスクエアな形状なので、どこから見ても迫力があります。
北側に隣接する専門学校の壁面にさりげなく広告が掲示されています。名古屋高速の走行車両へのアピールでしょうか。
建築概要の掲示。
現地で示されているスケジュールでは現在27階の躯体と1-25階の内外装工事が行われているとのことでした。5月28日(土)以降は28階の躯体工事に取り掛かるようです。
北西側からの様子。
西側からの様子。現在は時間貸し駐車場になっている場所も長谷工が取得しているものと思われ、売れ行き次第では、この場所にもう1棟超高層タワーマンションが建設され、ツインタワーとなる可能性があります。
5月初旬に撮影したものですが、ミッドランドスクエアのスカイプロムナードからの様子です。すでに周辺でも圧倒的な存在感を発揮しています。
周辺にも気になる土地が!
「NAGOYA the TOWER」建設地の北西側、以前はコインパーキングとなっていた場所のアスファルトがはがされていました。グーグルマップによる概測では2,000平方メートル程度はありそうです。
登記まで調べていないのでなんともいえないのですが、デベロッパーが取得しているとすれば、タワーマンションまでは建たないでしょうが、10数階建ての分譲マンションになるのかもしれません。
名駅南3丁目交差点の北西側に建っている自走式のパーキングが閉鎖されていました。「管理物件 関電プロパティーズ」の掲示がありました。ここもいつになるかわかりませんがなんらかの動きがあるかもしれません。