安城市の「ザ・モール安城」跡地に三井不動産による商業施設の建設計画が明らかになりました!
2023年6月5日、愛知県商業・まちづくりガイドラインに基づく「(仮称)安城市大東町商業施設計画」の出店概要書が三井不動産から愛知県知事あてに提出されました。
約10.5万平方メートルの敷地に鉄骨造4階建て、延床面積約17.1万平方メートル、店舗面積約4.2万平方メートルの商業施設が建設されます。かねてより進出がささやかれていた“ららぽーと”とみて間違いなさそうです。
2023年5月24日には同じく三井不動産によるアウトレットモール「(仮称)岡崎商業施設新築計画」の出店概要書が提出されたばかりであり、三河地区において三井不動産による大型商業施設の出店計画が相次いで明らかになりました。
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正式な施設名称は未定ですが、当ブログでは、おそらくそうなるであろう「ららぽーと安城」と呼称します。 ららぽーと安城の建築着工は2023年10月上旬、竣工は2025年3月上旬、開業は同年4月の予定です。
「(仮称)安城市大東町商業施設計画」(ららぽーと安城)の概要
ららぽーと安城は倉敷紡績(クラボウ)が所有する土地の上に(事業用)定期借地という形態で建設されます。
以前建っていた「ザ・モール安城」は、クラボウが建物も所有し西友がテナントとして入る形態で、クラボウはいわば大家さんだったのが、今回はクラボウの土地に三井不動産が建物を建てるのでクラボウは地主さん、という立場になります。
ちなみに一宮市にある「イオンモール木曽川」は、クラボウの木曽川工場の跡地に建てられており、こちらはクラボウが大家さんという形態になっています。
関連記事(クラボウのことを書いています)
広域図見取図です。ららぽーと安城はJR東海道本線安城駅から北西側に直線距離で約1キロメートルの場所に建設されます。西側に直線距離で約10キロメートルの場所にはイオンモール東浦、南東側に約8キロメートルの場所にはイオンモール岡崎が立地しています。
周辺見取図です。メインのアクセス道路は県道47号豊田安城線です。クラボウ安城工場の南側に新たに敷地内通路が設けられ交通の分散化が図られるようです。
用途地域図です。ザ・モール安城があった場所は「近隣商業地域」、クラボウ安城工場の一部が撤去され、今回新たにららぽーと安城の敷地となる部分は「工業地域」に指定されています。
規模ですが、約10.5万平方メートルの敷地に地上2階建て、延床面積約17.1万平方メートルの建物が建設されます。店舗面積は約4.2万平方メートル、駐車台数は約3,200台です。
店舗の名称 | (仮称) 安城市大東町商業施設計画 |
所在地 | 愛知県安城市大東1058-2 |
敷地面積 | 約105,800㎡ |
土地の権利状況 | 定期借地 |
建築面積 | 約49,560㎡ |
延床面積 | 約171,000㎡ |
建物構造 | 鉄骨造4階建て |
店舗面積 | 41,700㎡ |
駐車収容台数 | 約3,200台 |
建築着工予定年月日 | 2023年10月上旬 |
大規模小売店舗立地法の届出予定 | 2024年3月 |
竣工予定年月日 | 2025年3月上旬 |
開業予定 | 2025年4月 |
建物設置者 | 三井不動産株式会社 |
建物配置図です。図の下側の触手のように伸びている部分がクラボウ安城工場の敷地内通路です。
1階平面図です。オレンジ色っぽく塗られているのが物販店舗、水色が非物販店舗です。建物の左側にいちばん大きな区画があり、ここに食品スーパーが入るのではないでしょうか。
ららぽーとみなとアクルスには「アオキスーパー」、ららぽーと愛知東郷には「平和堂」が入っていますが、ららぽーと安城にはどこのスーパーが入るのでしょうか。
2階平面図です。立体駐車場が北側、西側、南西側に設けられることがわかります。2階も物販店舗主体になるようです。
3階平面図です。3階は非物販店舗が主体で、おそらくレストラン街やフードコート、あとはアミューズメント施設などが設けられるのでしょうか。
4階平面図です。屋上駐車場は設けられないようです。南東側に水色に塗られている非物販店舗がなにになるのか気になるところです。
現地の様子(2023年6月)
計画地の東側から。ザ・モール安城の名残で左折レーンなどがあり、ららぽーと安城でも活かされることになりそうです。
解体工事のメインゲートだった大東橋西交差点です。
ザ・モール安城とクラボウ安城工場(一部)の解体は熊谷組が行いました。
ほぼ更地になっており、数台のショベルカーがコンクリートガラの撤去作業など最終的な作業を行っていました。
クラボウ安城工場の東門?があった名残か、明治用水に架かる橋は「くらぼうばし」です。
クラボウ安城工場の一部が解体され、ららぽーと安城の敷地になります。これにより、敷地面積はザ・モール安城の約6万平方メートルから約10.5万平方メートルへと大幅に拡大されます。
クラボウ安城工場の敷地内通路になる部分です。この付近に出入口が設けられますが、JR東海道本線の踏切がボトルネックになってしまわないか少し心配です。
クラボウ安城工場は、今回一部が取り壊しになりましたが、同社の主力工場の一つとして稼働を続けています。
クラボウ安城工場とららぽーと安城予定地の境界付近です。
予定地の内部を覗うことができました。ここから見ると着工を待つばかりといった様子です。
ららぽーと安城の着工は2023年10月です。2年後の春には周辺の景色も一変していそうです。今後も随時建設状況をお伝えしていきます。