2022年3月に閉場した名古屋競馬場の跡地で解体工事が進んでいます。
跡地は先行して分譲マンションなどが建設され、2026年に開催される第20回アジア競技大会(アジア大会)の選手村として活用されます。そして大会が終了したあと、商業施設や戸建て住宅、高校などの施設の整備が行われるという2段階の工程で行われます。
前回の取材は2022年4月でしたので7か月ぶりの取材となります。
前回記事
跡地開発は2段階の工程で実施!
2022年8月31日に「アジア大会選手村後利用事業」について、愛知県・名古屋市と中部電力などの事業者が基本計画協定を締結しました。
分譲マンションなどが先行して建設される
2026年のアジア大会で選手村として活用可能な分譲マンションなどが2026年3月末までに建設され、大会期間中の選手村として一時利用されます。
その後、2027年5月から大会後の整備と大会後に整備を開始する商業施設や戸建て住宅、高校などの施設の整備が行わるという2段階の工程で実施されます。
まちびらきは2028年度以降になる予定です。
区域ごとの事業者も明らかに
事業区域の概要です。
先行して建設される分譲マンションは矢作地所と日本エスコン、アジア大会後に建設される商業施設は日本エスコンなどといった構成になっています。高校等も日本エスコンとあります。誉学園に賃貸されるということになるのでしょうか。
まちの完成時の施設計画です。「後利用施設①」がアジア大会までに整備される施設ですので、分譲マンションのほか、複合福祉施設・留学生寮・子育て支援施設などが先行して整備されるようです。
現地の様子(2022年11月)
名古屋環状線と東海道通が交わる「競馬場前」交差点からの様子。馬蹄をあしらった看板はまだ残っています。
場外馬券場(サンアール名古屋)も営業を続けています。
しかし、解体工事はかなり進捗しています。
北側の第1工区では2023年(令和5年)7月31日まで解体工事が行われます。
競馬場のコースだった場所は建物の解体が必要ないため造成工事が始まっています。
名古屋環状線側から敷地全体が見渡せる場所がありました。敷地は全体で20.7ヘクタールあります。
北西側から敷地全体を俯瞰します。まずは骨格道路が先行して整備されるのでしょうか。
競馬場だった場所で行われる新たなまちづくりに期待!
名古屋競馬場跡地から比較的近い「イオンモール名古屋みなと」の跡地には「(仮称)ロジクロス名古屋みなと」が建設されます。
関連記事
周囲の状況を考えると物流施設が建てられてもおかしくない立地ではあるものの名古屋駅から15分の駅前が物流施設になるということに違和感を持たれる方も多いのかもしれません。
一方、競馬場であった広大な土地で行われる新たなまちづくり。すったもんだがあり大学の進出はなくなりましたが、老若男女が集うにぎわいの場がこの地に創出されることを願わずにはいられません。