JR西日本が期間限定で発売中の「サイコロきっぷ」。鉄道版“旅ガチャ”ともいえるこのきっぷを使って北陸方面を旅行してきました。
今回は旅行記の2回目です。氷見線や万葉線を堪能してきました。
前回記事
富山の氷見線、万葉線は見どころ満載!
前日飲み過ぎて眠たい目をこすりつつ、IRいしかわ鉄道の普通列車に乗り込みます。北陸新幹線の開業により金沢以東は第3セクター化されています。
金沢発車時、車内はガラガラでしたが、途中駅でぽつりぽつり乗客を拾っていきました。
45分ほどで高岡に到着です。
これから乗る氷見線の列車が停車しています。キハ47という国鉄時代から走っている懐かしい感じのする気動車です。
高岡を発車してしばらくは市街地や工場地帯を走りますが、越中国分を過ぎる突然車窓が一変します。
氷見線のハイライト?である雨晴駅に到着します。高岡行きキハ47系普通列車と列車交換します。
しばらくすると終着駅の氷見に到着します。
駅内の観光案内所に行くとレンタサイクルを借りられます。帰りの氷見線のきっぷがあれば、無料で貸してくれます。
さっそく走り出します。怪物くんの像が出迎えてくれます。
藤子不二雄A氏のアートギャラリーがありました。訪れた時間は9時過ぎ。開館は10時からなので今回はスルーします。
道の駅氷見にある水産物の直販施設「氷見漁港場外市場 ひみ番屋街」です。朝から賑わっていました。
レンタサイクルは雨晴駅でも返却することができるので走ってみることにします。海辺をママチャリでサイクリングです。
道の駅雨晴まで来ました。オーシャンビューの道の駅です。
氷見線の踏切を渡り海岸に下りてみましょう。
先ほど列車で通り過ぎたところを今度は海岸から眺めます。
雨晴駅でレンタサイクルを返却したあと、次の列車まで少し時間があるので再度海岸に出てみました。雨晴海岸からは、くっきりとまではいきませんが、立山連峰が一望できます。
小さな島のちょうど上にある三角形っぽい山が剱岳と思われます。
3年ほど前、馬場島の登山口から日帰りで早月尾根から剱岳に登ったことがあります。体力的にぎりぎりで自分の登山経験のなかでもっともハードだったのですが、その剱岳を海岸から眺めてみたいというのも今回の氷見線・万葉線の旅を選んだ理由のひとつです。
再び氷見線に乗り込みます。
伏木駅で観光列車「べるもんた」と行き違います。また乗りにきたいですね。
高岡まで戻らず、途中の能町駅で下車します。
西のほうに5〜6分歩くと万葉線の新能町駅に行くことができます。
万葉線というと新型の低床車ばかり走っているというイメージだったのですが、やってきたのはレトロな車両でした。
昔ながらの路面電車という感じです。
終点の越ノ潟に着きました。
越ノ潟から富山県営の渡船(通称「越ノ潟フェリー」)が出ています。富山新港を建設した際、港口部切断にあたり、道路や当時走っていた富山地方鉄道射水線の代替として1967年(昭和42年)に運行を開始しました。現在は無料で乗船することができます。
渡船は越ノ潟から堀岡間の770メートルを約5分で結んでいます。
渡船からは富山新港に架かる新湊大橋を海上から望むことができます。
渡船はあっという間に堀岡に着岸します。さきほど見た新湊大橋は歩いて渡れるので行ってみましょう。
新湊大橋は2012年9月に開通した全長3.6km(東西アプローチ部分を含む)、海上に架かる主橋梁部の延長は600メートル、主塔の高さは127メートル、海面から橋桁までの高さは47メートルの日本海側で最大級の斜張橋です。
富山新港一帯は手軽なフィッシングスポットとなっているようです。管理人RINTAは釣りを嗜んだことはあるのですが、投げ釣りをしていたら仕掛けだけ飛んでいったりとか、竿を置く三脚を海に落としてしまったりとかで、あまり釣りには向いていないようなので最近はやっていません。
現在は山登りがいちばんの趣味かもしれません。旅行に来るとその地から見える山々がどうしても気になってしまいます。
新湊大橋は2層構造になっており橋桁の下部が歩道(あいの風プロムナード)となっており歩いて渡ることができます(自転車も押して通行可)。
新湊大橋を渡り海王丸パークまでやってきました。立山連峰と新湊大橋の組み合わせが最高です。
海王丸が係留されています。同船は商船学校の練習船として1930年(昭和5年)2月に進水して以来、59年に106万海里(地球約50周)を航海し11,190名もの海の若人を育てたとのことです。
富山新港を堪能したので戻ることにします。その名も「海王丸」駅から再び万葉線に乗り込みます。今度は新型車両がやってきました。
車内の様子。乗り心地がよく、歩き回った疲れでウトウトしてしまいました。
高岡駅に到着しました。高岡の街歩きですが、近いうちに出張で再び来ることになりそうなのでそのときということにして今回は省略することにします。
金沢駅から大阪行き特急サンダーバード32号に乗車します。
昼食を食べそびれていたので昼食兼少し早い夕食です。缶ビールをプシューっとできるお待ちかねの時間がやってきました。
停車した武生駅にて。武生駅のある福井県越前市は2024年の大河ドラマ「光る君へ」の主人公である紫式部のゆかりの地だそうです。ちなみにこの大河ドラマ、脚本は大石静、主演は吉高由里子です。
列車は黄昏てきた湖西線を行きます。
京都駅で急病人発生のため、3分ほど遅れて大阪駅に到着しました。
大阪環状線で鶴橋へ。駅名標がオシャレになっていて都会的なセンスを感じます。
鶴橋駅は下りてすぐのところにディープな世界が広がっています。一杯ひっかけたいところですが、翌日仕事なのでおとなしく名古屋に戻ります。
鶴橋駅19時6分発ひのとり19列車が入線してきます。
快適な車内であっという間に名古屋に到着です。夜間は終着駅到着前にブルーの照明になるのですね。
近鉄名古屋駅に着きました。充実した2日間でした。
列車旅にいざなう「サイコロきっぷ」 経済効果も大きい?
管理人RINTAはたまに列車旅をするのですが、昨年はコロナのこともあり出かけていませんでした。
今回、久々の列車旅に出ようと思ったのは、どこが当たるかわからない、あわよくば博多にも行けるかもしれない「サイコロきっぷ」の商品性に惹かれたところが大きいと思います。
結果的には宿泊を伴う旅行になりましたし、2回サイコロを振ることができるということで、結局2回旅行に出ることになりました。
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「サイコロきっぷ」はかなり売れているようで、私以外にも「サイコロきっぷ」で思わず列車旅に出てしまったという方は多いのではないでしょうか。
きっぷ自体は割引率がかなり高く、JR西日本としてはそこまで儲からないのかもしれませんが、潜在的な旅行需要を惹起するという点では、その経済波及効果は侮れないのではないでしょうか。
是非来年以降も継続して発売してほしいと思います。