積水ハウスなどが2013年に建設した池下駅すぐの「グランドメゾン池下ザ・タワー」の隣接地に建設が予定されている「(仮称)グランドメゾン池下ザ・タワーⅡ」ですが、5月の着工に向け準備工事が着々と進められています。現在の状況をお伝えします。
「(仮称)グランドメゾン池下ザ・タワーⅡ」の概要
「(仮称)グランドメゾン池下ザ・タワーⅡ」は、積水ハウスのモデルハウス跡地に建設されます。事業主体は積水ハウスと長谷工コーポレーションです。
敷地面積は「Ⅰ」の約6,800平方メートルに対し約3,600平方メートル、戸数は440戸に対して約200戸ですが、高さは「Ⅰ」の地上42階・約153メートルに対して地上39階・約136メートルとかなりシュッとしたタワーマンションになると予想されます。
意匠は現段階では全く公表されていませんが、おそらく「Ⅰ」と統一感があるものになるのではないでしょうか。
所在地 | 名古屋市千種区池下2丁目63-2ほか |
用途 | 共同住宅(分譲) |
敷地面積 | 3,587.00㎡ |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
建築面積 | 1,564.02㎡ |
高さ | 135.7m |
延べ面積 | 27,281.97㎡ |
階数 | 地上39階地下1階 |
総戸数 | 約200戸 |
工事着手予定時期 | 2022年5月下旬頃 |
完成予定時期 | 2025年夏ごろ |
建築主 | 積水ハウス・長谷工コーポレーション |
設計者・工事施工者 | 長谷工コーポレーション |
現地の状況(2022年2月)
現地に掲示されている建築計画の概要です。
敷地北西側からの様子です。おそらく「グランドメゾン池下ザ・タワー」と向きを揃えて建てられるものと思われます。地下鉄東山線の池下駅ホームも近いことから道路側ギリギリに建てられるのでしょうか。
「(仮称)グランドメゾン池下ザ・タワーⅡ」の建設により既存の「グランドメゾン池下ザ・タワー」では眺望を阻害される住戸も出そうです。中には「Ⅰ」から「Ⅱ」に住み替える人もいるのかもしれません。
躯体工事が始まるのは5月からの予定です。現在はその全段階である準備工事が進められています。
クローラークレーン2基により着々と進められています。それにしても「グランドメゾン池下ザ・タワー」の大きさよ…。
GM池下Ⅱの建設予定地から少し東へいったマンションに「建設反対」の幟(のぼり)がたくさん立てられています。これはGM池下Ⅱに対するものではなく、このマンションのすぐ北側で建設が予定されている地上8階地下2階建てのライオンズマンションの建設に対して反対運動が行われているものです。
確かにせっかくの南向きマンションなのにその真南、しかも北向き斜面地に8階建てのマンションを建てられたら鬱蒼としてしまいそうです。反対運動の影響なのかはわかりませんが、着工が遅れているようです。
近くでは同じく積水ハウスが手掛ける「(仮称)グランドメゾン向陽町」の建設が進められています。こちらは傾斜地を利用した低層マンションです。駅前の大規模タワーマンションと閑静な住宅街に建つ比較的小規模な低層マンション。好みは分かれるところですが、いずれも一般的なサラリーマン層ではなかなか手が届きにくい価格帯になることは確かです。
GM池下Ⅱの出現による都市景観の変貌が楽しみに
名古屋屈指の人気路線である東山線沿線にあって、比較的都心寄りで人気の高い「池下エリア」ですが、9年前に「グランドメゾン池下ザ・タワー」が竣工、高さ88メートルの「サンクレア池下」がもともと建っていたことから、高層・超高層マンションが並び建つエリアとしてなかなか迫力のある都市景観を形成していました。
そこに「グランドメゾン池下ザ・タワーⅡ」が加わることになります。高さ100メートルタワーマンションが並び建つ光景はいままでの名古屋にはなかったのではないでしょうか。 近くでは上層階にURの住宅が入る千種区役所の建替えの計画も進んでいます。名古屋有数のタワーマンション街へと変貌を遂げる池下エリア。ますます目が離せません。