名古屋市中村区名駅4丁目でオー・ティー・ワン特定目的会社が建設中のオフィスビル「名駅4丁目OTプロジェクト」についてテナントの募集が開始され、複数のオフィス仲介会社のウェブサイトにオフィスと店舗の募集情報が掲載されています。
募集情報によると、ビル名は「エニシオ名駅」となるようです。
「名駅4丁目OTプロジェクト(エニシオ名駅)」の概要
「名駅4丁目OTプロジェクト(エニシオ名駅)」は、白川第三ビル跡地で進めているオフィスビル開発プロジェクトです。
建築主であるオー・ティー・ワン特定目的会社は名鉄などが出資する特定目的会社(SPC)であり、不動産証券化のスキーム(仕組み)を利用して建設されています。
「名駅4丁目OTプロジェクト(エニシオ名駅)」の概要は以下のとおりです。鉄骨造地下2階・地上16階建て、高さ79.00メートルのビルが建設されます。
名称 | 名駅4丁目OTプロジェクト(エニシオ名駅) |
敷地の地名・地番 | 名古屋市中村区名駅4丁目801番、802番、803番 |
用途 | 事務所、店舗、飲食店、自動車車庫 |
構造 | S造、SRC造、RC造 |
高さ | 79.00m |
階数・棟数 | 地上16階 地下2階 1棟 |
敷地面積 | 1,811.04㎡ |
建築面積 | 1,263.21㎡ |
延べ面積 | 19,932.37㎡ |
建築主 | オー・ティー・ワン特定目的会社 |
設計者 | 大成建設 |
工事施工者 | 大成建設 |
竣工予定 | 2023年8月 |
オフィスと店舗のテナント募集が開始される
2023年8月の竣工に向け、テナントの募集が開始され、複数のオフィス仲介会社のウェブサイトに募集情報が掲載されています。
それによると、1階は店舗となり、北側の33.91坪の区画と南側の59.45坪の区画の募集情情報が掲載されています。2階から16階のオフィスはワンフロア貸しだと249.04坪ですが、A~Dの4区画に分割が可能であり、テナントの要望に応じて柔軟に対応するものと思われます。
各社のサイトにはパースなども掲載されています。引用して掲載することは控えますが、興味のある方は、下記のリンクをご参照ください。
【エニシオ名駅】2階249.04坪 中村区名駅4丁目、2023年8月竣工予定の駅近・地下街直結のハイグレードビル
現地の様子(2022年8月)
南東側からの様子です。取材日時点で鉄骨は4階まで組み上がっていました。
背後に建つミッドランドスクエアはだんだん見えなくなりそうです。
南西側から見ると、段々にセットバックしていることがわかります。
東側から少し引いて撮りました。「名駅4丁目OTプロジェクト(エニシオ名駅)」は、一体での再開発に協力しなかった2階建ての某商業施設を「名古屋三井ビルディング北館」とともに取り囲むように建てられるため、敷地が変形地になり、ビルの形状も屈曲した形になります。
東側至近から。建物が屈曲しているのがよくわかります。
北東側からの様子。敷地の形状の関係によりスリムになっています。
本当に2階建ての某商業施設を取り囲むように建てられます。
とはいえ、完全に取り囲むのではなく、北側をオープンスペースとすることにより圧迫感を軽減するようで配慮が伺えます。
竣工は2023年8月とのことなので、今後鉄骨はぐんぐん伸びていくと思われます。引き続き状況を追っていきたいと思います。