名古屋鉄道が神宮前駅西街区で進めている商業施設「あつたnagAya」が2024年9月1日にオープンします。
最近当ブログでもお伝えしたところですが、熱田神宮周辺では名古屋市主導で神宮前商店街などの再開発の計画があり、今回開業する「あつたnagAya」は熱田神宮周辺の活性化の起爆剤となることが期待されます。
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「あつたnagAya」の概要
名古屋鉄道は、熱田神宮の玄関口である神宮前駅西街区を「おとなの行きたいまち」として開発を進めており、「地域で継がれる魅力を嗜み、再発見できる場所」として観光客などの来街者をターゲットとした商業施設が「あつたnagAya」です。
この開発は、名古屋鉄道が2021年3月に策定した2021年度から2023年度までの中期経営計画「Turn-Over2023 ~反転攻勢に向けて~」の重点テーマである「グループ一体となった沿線・地域の活性化」の一環として取り組むものです。
「あつたnagAya」という施設名の由来ですが、“長屋”という意味のほか、名古屋弁の特徴的な語尾である“がや”を末尾に付けることで名古屋らしさも表現しているとのことです。なるほど、そう来たかという感じです。
また、大文字の「A」はで特徴的な屋根形状を表現するほか、中心部分を「o」にも見える形にすることで、「名古屋」にある施設をアピールしているそうです。確かにnagoyaとも読めますね。
施設の配置図です。9月に開業するのは「壱の戸」「弐の戸」「参の戸」の3棟で、第2期エリアは2024年12月に開業予定です。
「あつたnagAya」の概要は以下のとおりです。
所在地 | 名古屋市熱田区神宮3丁目608ほか |
敷地面積 | 約7,000㎡ |
構造規模 | 木造平屋建3棟 |
用途 | 商業施設(3棟合計15店舗程度) |
着工 | 2023年9月 |
開業 | 1期開業:2024年9月 2期開業:2024年12月 |
店舗一覧(本記事執筆時点である2024年7月17日時点で公表されているもの)
壱の戸
区画 | 店舗名 | コンセプト |
A-2 | (仮称)熱田神宮ひもの食堂 | 魚市場で栄えた熱田の地に極上のひものが昼夜味わえる新店舗 |
A-3 | 鯱ひげカフェ | 名古屋名物のあんかけスパとモーニングの文化を発信 |
A-4 | 風来坊 | あの元祖手羽先唐揚 1 号店の創業の味が熱田の地に新商品として復刻 |
A-5 | 串かつ くった | 愛知・岐阜で人気のとんかつ屋が魅せる熱田ならではの一品 |
A-6 | 牛たん定食 めぐろ | あつたの新名物、こだわりの八丁味噌だれ牛たん |
A-7 | 名鉄商店 | さまざまな新名物を作り上げてきた名鉄商店の 2 号店がとうとう実現 |
弐の戸
区画 | 店舗名 | コンセプト |
B-3 | (仮称)名古屋焼き醤油専門 さく蛸 | SNS でも大人気のあの「名古屋たこ焼き」があつたに出店 |
B-4 | 妙香園 | あつたで創業 100 年を超える老舗茶屋で嗜む日本茶 |
B-6 | ココトモファーム熱田神宮店 | 犬山城下町でも大人気!愛知のお米を使用した思いの詰まった銘品 |
B-7 | CROCE&Co. - 神 宮 – | モーニング発祥の地・一宮の人気店が魅せる新たな挑戦 |
現地の様子(2024年7月)
神宮前駅のホームからも工事の様子を眺めることができます。
大阪万博の木製リングほどではありませんが、ここ名古屋・神宮前にもなかなか立派な木造の構築物が姿を現しています。
施設のパースが掲示されています。興味がある人はQRコードで調べられるというのがよいですね。
向かって右の白い壁の建物が壱の戸、左が弐の戸です。両建物の間には芝生が敷かれています。
こちらは参の戸です。長屋根の下に、飲食、物販、食物販等のワゴン群が立ち並んだり常設のキッチンカースペースとなったりする予定です。
出店予定の店舗が掲示されています。今のところ、本記事上段の表に載せた店舗以外の情報はありませんでした。
歩道橋からの様子。やはり大きな木は伐採されずに残されました。
こちらの建物は2期エリアの建物(C棟)です。配置図を見る限り、2区画ともかなり広いようですので、どのようなテナントが入るのか気になります。
今回の開発対象から外れた駐車場です。一部は工事の現場事務所として使われているようでした。