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【東三河初】大型ショッピングモール「(仮称)イオンモール豊川」が2023年3月オープン!

愛知県豊川市のスズキ豊川工場の跡地で大型ショッピングモール「(仮称)イオンモール豊川」の建設工事が進められており、2023年3月にオープンする予定です。

豊川市の属する東三河地方にはこれまで大型ショッピングモールが立地したことがなく、「(仮称)イオンモール豊川」の進出により同地方の商業地図が大きく塗り替わることになりそうです。

どのような施設になるのか、さっそく見てみましょう。

「(仮称)イオンモール豊川」の概要

「(仮称)イオンモール豊川」が建設される場所にはかつてスズキの豊川工場があり、二輪車や船外機の生産を行っていました。しかし、国内での生産体制の見直しのため、二輪車は浜松工場へ、船外機は湖西工場へ移管されることになり、2018年7月に生産が終了していました。

立地としては、豊川市中心部から西に約3キロメートル、名鉄豊川線の「八幡」駅から約400メートルと歩いていける距離にあるほか、国道1号や151号などへのアクセスも良好な場所に建設されています。

規模については、約12.8万平方メートルの敷地に地上3階建て、延べ床面積約10.8万平方メートルの店舗が建設され、約200の専門店が入り、駐車台数は約3千台です。

店舗の名称(仮称) イオンモール豊川
所在地愛知県豊川市白鳥町兎足 1 番 16 ほか 2 筆
敷地面積128,024㎡
建築面積42,137㎡
延べ床面積108,000㎡
建物構造鉄骨造地上3 階建て
店舗面積50,597㎡
駐車台数約3,000台
開店予定日2023年3月(予定)※
※地元紙の東日新聞は開業を2023年3月と報じており当ブログでは記事の記載に基づいた
出典:(仮称)イオンモール豊川 出店概要書 ※クリックで拡大します

商圏図です。5km商圏には豊川市の中心部がすっぽり入ります。南側には人口約37万人、東三河地方の中心都市である豊橋市があり、さらに西側には静岡県で最大の都市である浜松市もあり、広域的な集客を目指すものと思われます。

出典:(仮称)イオンモール豊川 出店概要書 ※クリックで拡大します

周辺図・来退店経路図です。計画地の北側には豊川市民病院がありますが、緊急車両の通行の妨げにならないよう、周辺道路の拡幅などが進められています。

出典:(仮称)イオンモール豊川 出店概要書 ※クリックで拡大します

建物配置図・1階平面図です。イオンの食料品売り場や食販物、衣料・生活雑貨系の店舗が中心になるようです。また、配置図をよく見ると右上の部分が空白になっていますが、この部分にはスズキのショールームが設けられるものと思われます。

出典:(仮称)イオンモール豊川 出店概要書 ※クリックで拡大します

2階~塔屋階平面図です。2階にはレストランやスポーツ量販店が、3階にはフードコートが設けられるほか、エンターテインメント施設が入るとされていますが、それが映画館になるのかは不明です。近くにあるイオン豊川店には「イオンシネマ豊川」が入っています。

出典:豊川市八幡地区における「自然と共生する先導的商業施設」の提案

パースです。平面駐車場の中央よりやや右の部分にソーラーパネルがあり、建物で消費する電力を極力自前で賄うほか、地中熱チラーと地下水のカスケード利用、施設より排出される食品残渣を燃料とするバイオガス化システムの導入など、先進的な脱酸素の取り組みが行われるとのことです。

現地の様子(2022年4月)

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「建築開発事業のお知らせ」です。2021年7月に設置されています。

敷地北東側「市民病院東」交差点からの様子。

「2023年 春 オープン (仮称)イオンモール豊川」の看板です。

イオンモール建設地の北東側にも広大な更地があります。日立製作所豊川事業所の跡地です。この場所は豊川市が取得しており、敷地の一部は大和ハウス工業に売却され戸建て住宅が分譲されるとともに市の新文化会館などが建設される予定です。

南東側からの様子。

南側からの様子。

南西側からの様子。

西側の菟足(うたり)交差点からの様子。施工は清水建設です。

全体の様子。完成まであと1年弱です。

ライバルは「岡崎」「志都呂」? 名豊道路の全線開通にも期待!

冒頭で、東三河地方にはこれまで大型ショッピングモールが立地していないことに触れましたが、車社会ということもあり、地元の方が大型ショッピングモールに出かけるとしたら岡崎市の「イオンモール岡崎」や浜松市の「イオンモール浜松志都呂」あたりまで足を延ばすのではないでしょうか。

そういった意味では大型ショッピングモールの東三河地方への初進出は非常に大きなトピックスであり、繰り返しになりますが、これまでの同地方の商業地図を大きく塗り替えることになるといっても過言ではないでしょう。

また、国道23号「名豊道路」の未開通部分である蒲郡ICから豊川為当IC間9.1キロメートルが2024年度中の開通を目指して工事が進められています。同モールへの直接的な影響は限られるかもしれませんが、西三河地方からの集客にとっては追い風になるのではないでしょうか。

店舗構成などは今後徐々に公表されるものと思われます。どのような店舗構成になるのか楽しみに待ちましょう。

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