名古屋市昭和区の鶴舞公園がリニューアルされ、新たに整備された商業施設などが2023年5月27日(土)にオープンします。
鶴舞公園の南側では、スタートアップ支援の拠点となる「STATION Ai(ステーションエーアイ)」の建設も進められており、市民の憩いの場である鶴舞公園は、その魅力を大幅に向上させることになります。
オープン後の取材記事です↓
「鶴舞公園整備運営事業」の概要
鶴舞公園は、名古屋市が1909年(明治42年)に設置した第1号公園で、歴史的建造物や花の名所、文化・スポーツ施設など多彩な魅力があり、国の登録記念物に登録された歴史ある公園です。
名古屋市は、鶴舞公園のさらなる魅力向上を図るため、Park-PFI を活用し、矢作地所を代表企業とする鶴舞公園整備運営事業共同事業体と連携し、園内3つのエリアの整備工事を行い、2023年5月27日(土)にオープンすることになりました。
園内3のエリアとは、正面南エリア、秋の池エリア、熊沢山エリアで、うち正面南エリアと秋の池エリアには商業施設が設けられます。
「鶴舞公園整備運営事業」の概要は以下のとおりです。
所在地 | 名古屋市昭和区鶴舞1丁目1 |
公園面積 | 24.07ha |
各エリア面積 | 正面南エリア:約4,800㎡ 秋の池エリア:約7,900㎡ 熊沢山エリア:約2,200㎡ |
交通 | JR中央本線・地下鉄鶴舞線「鶴舞」駅 隣接 |
事業手法 | Park-PFI + 指定管理者制度 |
事業者(指定管理者) | 鶴舞公園整備運営事業共同事業体 代表企業:矢作地所株式会社 構成企業:株式会社日比谷花壇、ホーメックス株式会社、ハヤギ緑化株式会社、株式会社電通名鉄コミュニケーションズ |
主な整備施設 | 正面南:トイレ、園路、インクルーシブな遊び場、自転車駐車場、飲食店等店舗 秋の池:トイレ、休憩所、園路、東屋、自転車駐車場、飲食店等店舗、駐車場 熊沢山:園路、東屋、デッキ |
店舗一覧(全16店舗のうち、2023年3月28日公表分の13店舗)
エリア | 店舗名 | 店舗概要 |
正面南 | 伽羅名楼 | キャラメルスイーツ |
正面南 | 自然やポチャ | 韓国グルメ |
正面南 | 天むす屋鬼天 | 天むす |
正面南 | 山田餅本店 | 和菓子 |
正面南 | tartotte | タルト |
正面南 | 中村屋総菜製作所 | コロッケ |
正面南 | PRONTO | カフェレストラン |
正面南 | Spocco | 子ども運動施設 |
正面南 | カツレツMATUMURA | レストラン |
正面南 | FOOD LAB.358 TSURUMA PARK | フードコート |
秋の池 | Tripot caf the PARK | カフェ |
秋の池 | 蕎麦切り山人 | レストラン |
秋の池 | S・D FOOD MARCHE | グローサラント |
各エリアの様子(2023年5月)
5月27日のオープンを控え、現地では外構部などの仕上げ工事が行われていました。
正面南エリア
「様々な人々が集い、交流できる賑わいの拠点となる空間」をコンセプトにトイレ、園路、インクルーシブな遊び場、自転車駐車場、飲食店等店舗などが整備されます。
鶴舞公園の正面エントランスの南側(向かって右)の場所に複数の建物が建てられています。
取材日の時点ではまだフェンスで覆われていますが…。
内部の様子を伺うことができます。落ち着いた風合いの建物です。愛知県産の杉や桧を使った木造の建物となっています。
「PRONTO」の看板が確認できます。ほかにもスイーツ、韓国屋台、総菜、天むす、カツレツ、和菓子、タルトやフードホールといったお店が出店し、かなりのにぎわいとなりそうです。
中央部は芝生広場となるようです。
既存の樹木も活かされ木立のなかの空間となっています。
秋の池エリア
「秋の池に面する自然と芝生広場の開放感を感じられる空間」をコンセプトにトイレ、休憩所、園路、東屋、自転車駐車場、飲食店等店舗、駐車場などが整備されます。
秋の池エリアは鶴舞公園の北東側に位置します。道路を挟んで名大病院の大きな建物が建っています。
秋の池エリアは白い仮囲いで覆われています。
3エリアのなかで約7,900㎡と秋の池エリアがもっとも広くなっています。
奥に見える建物はグローサラントの「S・D FOOD MARCHE」で野菜やフルーツ、精肉などが買えるエリアとイートインエリアを持ちます。購入した弁当や総菜を園内やイートインエリアで食べることもできるそうです。
熊沢山エリア
「小高い立地からの眺望が楽しめる新たな交流の拠点空間」をコンセプトに園路、東屋、デッキなどが整備されます。他の2エリアとは異なり店舗は設けられません。
登り口のところにはまだフェンスで覆われています。
東屋は今回の整備で設置されたものなのか以前からあるものなのかよくわかりませんでした。
「STATION Ai」も2024年10月の完成を目指し工事が進む
鶴舞公園の南側では、スタートアップ支援の拠点となる「STATION Ai(ステーションエーアイ)」の建設も進められています。
2023年5月初旬時点では引き続き土工事が進められていました。
「STATION Ai」については2022年9月19日の記事で詳しく解説していますので、そちらをご参照ください。
24ヘクタールもの広大な空間と豊かな植生を有し市民の憩いの場であるとともに名古屋市公会堂や鶴舞中央図書館などの公共施設も立地する鶴舞公園ですが、新たな商業施設や「STATION Ai」ができることにより、さらに魅力を増すことになります。
まずは商業施設がオープンしたら、食材をテイクアウトでもして、園内でのんびりしてみたいですね。