栄地区

「トヨタホーム栄ビル」と「名古屋パナソニックビル」が一体再開発、複合商業ビルを建設へ!

東急ハンズなどが入っていたアネックスビルの解体開始に続いて、栄エリアでまたも大きなニュースが飛び込んできました。

5月17日の中日新聞朝刊で“トヨタホーム本社 複合ビルに再開発”というニュースが報じられました。

再開発されるのは、トヨタホームの本社が入る「トヨタホーム栄ビル」とその西隣にある「名古屋パナソニックビル」の2棟です。

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2030年代初頭に複合商業ビルに建て替えへ!

記事によると2棟は一体的に再開発され、複合商業ビルを建設し、2030年代初頭の完成を予定しているとのことです。

計画を明らかにしたのは「プライムライフテクノロジーズ」という会社です。

あまり聞き慣れない会社名ですが、この会社の成り立ちを知ると今回の計画に合点がいくはずです。

同社はトヨタ自動車とパナソニックの合弁会社として2020年1月に設立されました。

両社の合弁会社といえば、車載用のリチウムイオン電池の開発や製造などを手掛ける「プライム プラネット エナジー&ソリューションズ」が設立された際、大きく報じられましたが、街づくりや住宅分野でも両社は手を結んでいたことになります。

「プライムライフテクノロジーズ」の傘下にはトヨタホームとパナソニックホームズ(旧パナホーム)のほか、ミサワホームやリフォームなどを行うパナソニック建設エンジニアリング、中堅ゼネコンの松村組がいます。

たまたまなのでしょうが、隣どうしで古いビルを保有しているトヨタとパナソニックが一体で再開発を行うという流れは必然だったのかもしれません。

両ビルとも50年選手、建て替えは時間の問題だった

トヨタホーム栄ビルが建設されたのは1971年(昭和46年)、名古屋パナソニックビルはそれより前の1964年(昭和39年)なので東海道新幹線と同い年ということになります。

両ビルとも旧耐震基準で築後50年以上経過したビルなので建て替えは時間の問題だったといえるのかもしれません。

また、今回の計画で特筆されるべきは敷地面積の大きさです。トヨタホーム栄ビルの土地が4,876.54㎡、名古屋パナソニックビルの土地が2,068.62㎡で両土地を合わせると6,945.16㎡となります。これは広場再開発(「(仮称)錦三丁目25番街区計画」)の4,866㎡を凌ぎ、中日ビルの6,862㎡をやや上回る規模です。

容積率も1000%(一部800%と900%)あり、都市再生緊急整備地域・特定都市再生緊急整備地域にも指定されています。

一体化した土地はL字型になりやや変形していますが、できれば120~130メートル、最低でも100メートル程度の超高層ビルが建つことを期待したいと思います。

現在は2つのビルが仲良く建ち並ぶ

現地も取材してきたので写真を載せていきます。

桜通の南東側からの様子です。トヨタホームの巨大な看板が目を引きます。外から階数を数えると7階建てに見えますが、登記上は10階まであります。看板のなかに隠し部屋?でもあるのでしょうか。よくわかりません。

敷地面積はトヨタホーム側のほうが大きいですが、立地としては久屋大通にも面しているパナソニック側のほうがよいといえます。

両ビルの屋上部にはブリッジが架けられています。万が一の場合の避難用なのでしょうか。こういったところからも両ビルの連携?が見て取れます。

久屋大通と桜通の北東角という本当に申し分ない立地です。“Panasonic”の看板も非常に目立ちます。

しかし名古屋パナソニックビルは奥行きがありません。北西側から見ると周辺のビルとあまり変わらない大きさに見えます。

一方のトヨタホーム栄ビルは三方向の道路に面していて、その規模の大きさがわかります。

両ビルの敷地が一体化すれば桜通に面して100メートル程度の間口を持つことになります。

トヨタホーム栄ビルの地下は3階まであります。解体工事は大掛かりになりそうです。

名古屋パナソニックビルのオフィス部分は基本的には自社使用のようです。

ただ、1店舗だけウェディングサービスの「THE TREAT DREASSING」が入っています。再開発された後のビルはかなり店舗が増強されるのではないでしょうか。

RAYARD Hisaya-odori Parkからの様子です。同施設の開業により人の流れが変わったということも今回の再開発の原動力のひとつとなったのかもしれません。

久屋大通駅周辺は今後、名古屋でもっとも“熱い”エリアのひとつとなりそうです。動きがあれば随時お伝えしていきたいと思います。

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