2022年3月末で営業を終了した「名古屋栄東急REIホテル」の解体工事が2023年7月に始まりました。 栄3丁目の広小路通沿いという絶好の立地に再開発の適地が出現します。
地権者は富国生命です。今後、どのような再開発が行われるのか要注目です。
コロナで客足が減り2022年3月に営業終了
東急REIホテルは、東急ホテルズが展開するビジネスホテルで、旧「東急イン」と旧「ホテル東急ビズフォート」を併合して誕生したホテルブランドです。
名古屋栄東急REIホテルも1984年の開業時から「名古屋栄東急イン」という名称で長年営業を続けてきましたが、2015年にREIブランドに変更されています。
ビジネスホテルというカテゴリではありましたが、宴会場やレストランもあり、そのほかエステサロンやスタバ、Y!mobileといった店舗も入っていました。 栄と伏見の中間地点という利便性の高い場所に立地していましたが、コロナ禍や老朽化により客足が減少、賃貸借契約の終了をきっかけに閉館することになり、2022年3月末をもって営業を終了しました。
現地の様子(2023年7月)
広小路七間町交差点の北東側から。よくあるタイプの外観です。
ホテルのすぐ南側は栄3丁目の歓楽街が広がっています。酔っぱらって帰ってきてもすぐに寝られる、ホテルとして最適な立地です。
敷地はやや入り組んだ形になっていることがわかります。
行きかう人がいなくなったエントランス。
ビルの正式名称は「フコク生命栄ビル」です。
解体工事は清水・東急特定建設工事共同事業体が行います。期間は2023年7月1日から2025年1月31日までの予定です。
跡地はオフィス? ホテル?
気になるのは解体後、どのような再開発が行われるかです。
新聞記事などによると地権者である富国生命は再開発については未定とコメントしているようです。
近くには明治屋の跡地や解体中の名古屋国際ホテル、暫定施設であるマルエイガレリアなど、再開発が期待される場所が数多くあります。
最近、オリエンタルビルによる三越の建て替え計画が凍結になるというネガティブなニュースがあったばかりですが、そこは盤石な財務基盤を有する富国生命。アッと驚くような再開発を期待したいと思います。