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【興和・栄再開発】栄町ビル解体か?

2020年9月に名古屋国際ホテルが閉館、その他のテナントも徐々に退去し空ビルになっている錦3丁目の「栄町ビル」で低層部が仮囲いで覆われるとともに足場が組まれ始めました。いよいよ解体へと向かうのでしょうか?

興和が広小路通を挟んだ2街区で再開発を計画

栄町ビルは興和が所有しています。同社は栄町ビルを含む錦3丁目23番街区と広小路通を挟んで南側の栄3丁目3番街区(現在は暫定商業施設「マルエイガレリア」が営業中)を一体とした再開発事業を計画しています。

過去に報道された内容だと、事業費は2,000億円、東京・赤坂の「東京ミッドタウン」のような複合型商業施設をイメージしているとのことです。

しかし、栄町ビルのある錦3丁目側の街区で別の地権者(安藤証券)との調整がつかないため、先行して栄3丁目側で暫定の商業施設を運営することとし、2022年5月に開業したのが「マルエイガレリア」です。

「マルエイガレリア」の営業期間は5年程度とされ、再開発事業の完成は2027年を目指しているとされています。しかし、マルエイガレリアは2032年まで運営されるという未確認情報がありますし、錦3丁目側についても安藤証券となにかしらの合意に至ったという話は聞こえてきません。

ある意味、膠着状態ともいえる興和による栄再開発ですが、2022年の末になって少し動きが出てきました。それが冒頭で触れた栄町ビルの解体に向けた(っぽい)動きです。

現地の様子(2022年12月)

南西側からの様子です。よく見ると地上部分が白い仮囲いで覆われているのがわかります。

白い仮囲いの上には足場が組まれ始めています。

トラックからなにやら資材がおろされ建物内部に搬入されていました。

北西側、錦通からの様子。こちら側も白い仮囲いがされています。

北東側からの様子。赤とピンクの外観のビルもカラオケ店が退去済みです。

再び広小路通、南東側からの様子です。写真手前の商工中金や洋服の青山などが入る「ニューサカエビル」も興和が所有していますが、こちらはテナント退去の動きは現在のところありません。また、懸案の安藤証券のビルは街区の真ん中にあり、この敷地を除いて再開発を行うというのは難しそうです。

栄町ビルの解体は清水建設が進めるようです。

さて、栄町ビルは本当に解体されるのでしょうか。動きを追っていきたいと思います。

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