まちが変わる

【名古屋の再開発】2025年の動きを予想する!

あけましておめでとうございます。本年も「なごや・あす・まちBLOG」のご愛読の程、よろしくお願いいたします。

新年最初の更新となりますので、名古屋を中心とする2025年の再開発の動きについて予想を交え見ていきたいと思います。

まずは、リニア中央新幹線の動きから。

2024年5月、リニアに反対していた静岡県の川勝知事が唐突に辞職し、選挙の結果、リニア推進を掲げる鈴木知事が就任しました。

11月には静岡県内にボーリング調査が到達し、進捗が期待されましたが、翌月には地盤の関係で調査が一時中断されています。また、岐阜県瑞浪市のトンネル工事現場で地盤沈下が確認されるなど工事は一筋縄ではいかない状況が続いており、なお開業までの道筋は見えない状況にあります。

それでも軌道やトンネル、駅や車両基地の建設は粛々と続いていきます。当ブログでは2024年は山梨実験線とリニア見学センターの訪問記、山梨県駅の状況をお伝えしました。本年も引き続き各施設の建設状況などを追っていきたいと思います。

次に名駅周辺について見てみましょう。

今年はいよいよ名鉄名駅再開発の詳細が明らかになりそうです。おそらくパースも公表され、再開発に向けた動きが顕在化することになりそうです。

どのような商業施設が入るのか、また高級ホテルが入るといわれているので、どのチェーンのどういったブランドになるのかが個人的にはもっとも気になっているところですが、これらも明らかになるのでしょうか。

名古屋駅前では、ターミナルスクエア整備が進められていくことになります。また、「新たな路面公共交通システム」であるSRTも2025年度に当初の運行を開始するとされています。“2025年度”なので2025年内とは限りませんが、新造された車両が試験運行などで広小路通を行き来する姿が年内に見られるかもしれません。

また、野村不動産によるタワー型マンションの建設計画である「プラウドタワー名駅」や名駅4丁目の「明治安田生命名古屋駅前ビル」の躯体がぐんぐん伸びていきそうです。

続いて栄地区です。

栄の新たなランドマークとなる、その名も「ザ・ランドマーク名古屋栄」が2026年3月の竣工に向けて建設工事が終盤に差し掛かります。

2024年末時点で躯体は最上部近くまで建ちあがっており、2025年中には外観はほぼ完成しそうです。

第一生命保険、鹿島建設、ノリタケの3社が建設を進める「栄トリッドスクエア」もほぼ同時期の竣工なので、こちらも年内には外観はほぼ完成するのではないでしょうか。

久屋大通駅近くでは、セントラルパークアネックス」(アネックスビル)などの跡地で計画中の「(仮称)錦三丁目5番街区計画」の建設が進みそうです。

旧名古屋国際ホテルなどが入っていた栄町ビルは2024年に解体が完了し、都心の一等地に広大な更地が出現していますが、当面はコインパーキングとして利用される模様であり2025年は動きがなさそうです。

伏見地区を見てみましょう。

錦通沿いで建設中の「(仮称)錦通桑名町ビル」は2025年10月に竣工予定であり、急ピッチで工事が進められるのではないでしょうか。

その向かいで計画されている「錦二丁目18番地区市街地再開発」ですが、2025年度に着工予定とされているものの、現時点では詳細な計画が明らかになっていません。計画が水面下で動いているのか、停滞してしまっているのか気になるところです。

伏兵だった積水ハウスによる高さ106.54メートル・地上30階建てのタワーマンション「(仮称)グランドメゾン栄二丁目」も年内には躯体が伸びる姿が見られるのではないでしょうか。

名城公園では、進捗中の大きなプロジェクト2件が竣工し、開業を迎えます。

「IGアリーナ」(愛知県新体育館)は、隈研吾の設計による独特の外観が姿を現しており、7月の大相撲名古屋場所がこけら落としとなります。

また、興和によるラグジュアリーホテル「エスパシオナゴヤキャッスル」が10月に開業します。当初は春に開業の予定でしたが、遅れるようです。現在、絶賛求人中のようで、もしかしたら建物の完成時期の問題ではなく、採用や人材教育の問題なのかもしれません。

地下鉄東山線沿線では、千種・今池・池下の各駅近くでタワーマンションが建設中ないし今後建設が始まります。

千種ビル群跡地の「(仮称)グランドメゾン千種ザ・タワー」では解体が遅れていた「千種ニュータワービル」の解体が進むとともに事業者である積水ハウスから正式に計画が公表されるかもしれません。

今池駅直上の「ザ・ファインタワー今池」は2026年1月に竣工予定ですので2025年中にほぼ完成した姿を望めそうです。

池下駅近くの「(仮称)グランドメゾン池下ザ・タワーⅡ」は裁判の行方がどうなるのか、このまま建設が進むのかが気になります。

また、その近くの千種区役所の建て替え計画も建設工事が始まるのではないでしょうか。

熱田地区では、神宮前商店街と熱田区役所南側の更地が一体で再開発される構想について詳細が明らかになるかもしれませんし、MTG社所有地での計画も気になるところです。

港区の「みなとアクルス」では、ライブハウス型ホールの「PORTBASE」が3月に開業予定です。この「みなとアクルス」内では三井不動産レジデンシャルのマンション建設も進んでいますし、プロバスケットボール「ファイティングイーグルス名古屋」(FE名古屋)のホームコートとなる新アリーナの建設計画もありますので、これらの動きも気になります。

瑞穂区では2026年のアジア大会でメイン会場となるパロマ瑞穂スタジアムの工事が最終局面に入ります。年内にはほぼ完成に近づきそうです。

そのアジア大会ですが、選手の宿泊場所をどうする問題では、コンテナハウスを設置することで一応の解決を見たようです。2025年はアジア大会に向けた動きも活発化しそうです。

長文となりましたが、2025年の名古屋の再開発の動きについてひと通り見てみました。末筆となりますが、平穏な一年となることを祈りつつ本年最初の記事を終わりたいと思います。

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