まちが変わる

【名古屋の再開発】1年間の動きを振り返る

はやいもので2022年もまもなく終わりを告げようとしています。

2021年9月に開始した『なごや・あす・まちBLOG』ですが、2022年は1年を通して更新を続けることができました。名古屋や周辺都市の再開発情報を中心に乗り物関係のコラムや旅行記などをお伝えしてきましたが、2022年最後となる今回の記事では1年間の動きをあらためて振り返ってみたいと思います。

まず名古屋駅周辺ですが、長年駅前のシンボルであったモニュメント『飛翔』が撤去され駅前の様子が大きく変わりました。

リニア中央新幹線名古屋駅の建設も着々と進んでおり、駅東側の工区では用地買収がほぼ完了、地下の開削工事に向けた準備が行われています。駅西側の工区では年後半になって残っていた雑居ビルの解体が始まり、今後東口同様、開削工事に向けた動きが進んでいきそうです。

また、JR名古屋駅に2本目のコンコースが設けられることが明らかになり、西口の駅前広場の暫定整備案が公表されるなどの動きがありました。

オフィスビルでは「名駅4丁目OTプロジェクト(エニシオ名駅)」の躯体工事が行われぐんぐん高さを伸ばしました。タワーマンションでは「NAGOYA the TOWER」が最高部に到達し、名駅周辺のスカイラインをいままでと少し違ったものに変えています。

栄地区に目を転じると、なんといっても中日ビルの躯体の成長状況に目をみはるものがありました。高さ約158メートルの超高層ビルの出現はこれまで名駅に水をあけられていた栄の復権を感じさせられるできごとでした。

また、6月には栄広場再開発「(仮称)錦三丁目25番街区計画」に『コンラッド』が進出することが正式発表されました。現地はまだ準備工事段階ですが、2023年以降の工事の進捗が楽しみです。

また、4月には丸栄跡地に暫定商業施設「マルエイガレリア」が開業するとともに年末には広小路通を隔てた「栄町ビル」で解体の動きが出はじめました。こちらも来年以降の進捗が気になるところです。

このほか、第一生命保険、鹿島建設、ノリタケカンパニーリミテドの3社が共同で建設する高さ99.9メートルの「(仮称)S2計画」もプロジェクトの本格始動が発表されました。2022年の年末時点では既存ビルの解体工事が進められています。

ラグジュアリーホテルでは、日本セレモニーが手掛ける「TIAD」が完成に近づきつつあり、ガラス張りの外観が目を引くようになりました。

また、伏見近辺でも大きな動きがありました。「錦二丁目18番街区市街地再開発」として三井住友銀行名古屋支店を含む周辺一帯で130メートル級のビルが建てられることが明らかになりました。

タワーマンションでは、「プラウドタワー名古屋錦」(錦二丁目7番第一種市街地再開発事業)が完成し、伏見通沿いの「タワー・ザ・ファースト名古屋伏見」も完成に近づきつつあります。

名古屋城周辺では、名古屋城天守閣の木造復元に向けた昇降機の設置計画が報じられましたが、身障者団体などは反対を続けていますし、石垣の問題も片付いておらず、今後の動向はまだ読めません。

また、新愛知県体育館の建設が始まりましたが、こちらもバリアフリーの問題が指摘されました。ホテルナゴヤキャッスルの建て替え計画である「(仮称)エスパシオナゴヤキャッスル」の建設も始まっており、2023年の段階では外観までは現れないかもしれませんが、今後が楽しみな計画のひとつです。

都心の周辺部でも今池で新今池ビル跡地に29階建てのタワーマンションが建設されることになりましたし、池下では、「(仮称)グランドメゾン池下・ザ・タワーⅡ」の準備工事が進められました。千種駅では千種ビル群が再開発される可能性についてお伝えしました。

名古屋の都心部周辺で、大規模な物流施設の計画が相次いだ1年でもありました。

三菱重工岩塚工場の跡地では外資系不動産投資ファンドのラサールなどが手掛ける巨大物流施設である「ロジポート名古屋」の建設工事が進みました。港区のイオンモール名古屋みなとの跡地では「(仮称)ロジクロス名古屋みなと」の建設計画があきらかになりました。

ショッピングモールについても記事を書きました。建設状況を数回お伝えした「イオンモール土岐」が10月にオープンしましたし、2023年3月には「(仮称)イオンモール豊川」がオープンする予定です。

11月には愛・地球博記念公園(モリコロパーク)にジブリパークが開業したのも大きなニュースです。当ブログでは、建設中の様子や開業後のパーク内部の様子を紹介しました。

駆け足で今年1年を振り返ってみました。来る2023年もより有益な情報をお伝えできればと思います。本年1年、当ブログをご愛読いただきありがとうございました。よいお年をお迎えください。

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