名古屋市中村区名駅南4丁目で進められていた「オンワード樫山名古屋支店ビル」の解体が概ね完了しました。
報道などによると、2021年3月にオンワード樫山の持ち株会社であるオンワードホールディングスから住友不動産がビルを購入、同年10月ごろから解体が進められていました。
新所有者である住友不動産は「様々な可能性で再開発を検討している」とのことで、敷地面積は約3,000平方メートルあることから、大規模な再開発も期待できそうです。
現地の様子(2022年7月)
南西側からの様子です。2001年に完成したデザイン性の高いガラス張りのビルでしたが跡形もなくなっています。
ぽっかりと空いた空間の向こうには建設が進む「NAGOYA the TOWER」の姿を望むことができます。
南東側からの様子。周辺はLIXILの社員用の広大な駐車場などがあり、あまり有効活用されていない分、将来の開発に期待が持てます。
敷地内の様子。コンクリートガラの搬出が行われているようです。
北東側からの様子。背後にはささしまライブのビル群が。
「オンワード樫山名古屋支店ビル」の解体現場を少し南にいくと同じく建物解体が完了した現場があります。
この場所には、高松市に本社を置くずゞやという仏壇・仏具の製造・卸売りを行う会社の名古屋支店のビルが建っていましたがいつの間にか解体されていました。現地には「貸地」の看板が掲げられていました。 なお、同社の名古屋支店は、南区星園町の大塚家具名古屋星崎ショールームがあったビルに移転しています。
跡地はタワーマンション?
気になるのは跡地利用がどうなるかですよね。まずオフィスビルですが、可能性としては低いと思われます。オフィスビルにするのであれば、まだ十分に使える以前のビルを解体する必要がないためです。
となるとタワーマンションというのが順当なところでしょうか。実現するかは不透明ですが、ささしまライブに新駅ができれば駅前になり立地条件が格段に向上します。
ただ、名鉄の高架橋が鉄橋になっていて電車が通過するたびにかなりの轟音が発生します。マンションの場合だと防音対策に相当配慮した設計が求められそうです。
マンションの規模ですが、敷地面積に照らして、地上30階程度、高さ100メートルくらいを予想しますが、どうなるでしょうか。