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【(仮称)岡崎商業施設新築計画】岡崎市本宿に三井不動産によるアウトレットモールが2025年10月オープン!

かねてより噂されていた岡崎市本宿地区への三井不動産によるアウトレットモールの進出計画について、2023年5月24日、愛知県商業・まちづくりガイドラインに基づく出店概要書が三井不動産から愛知県知事あてに提出されました。

約15.6万平方メートルの敷地に鉄骨造2階建て、延床面積約6.9万平方メートルの“商業施設”が建設されます。出店概要書には“アウトレットモール”とは書かれていないものの、状況証拠的にアウトレットモールの可能性が極めて高いと思われます。

施設名も当然未定ですが、「三井アウトレットパーク岡崎本宿」「三井アウトレットパーク岡崎」などが妥当な線でしょうか。

建築着工は2024年5月上旬、竣工は2025年9月下旬、開業は同年10月の予定です。

「(仮称)岡崎商業施設新築計画」の概要

出典:愛知県 商業流通課 (仮称)岡崎商業施設新築計画

広域図です。「(仮称)岡崎商業施設新築計画」は名鉄名古屋本線・国道1号と東名高速道路に挟まれた場所に建設されます。参考にイオンモール岡崎(左上)とイオンモール豊川(右下)を描き入れています。ちょうど両モールの中間くらいの場所です。

出典:愛知県 商業流通課 (仮称)岡崎商業施設新築計画

周辺見取図です。メインのアクセス道路は国道1号ですが、普段から通行量が多く渋滞が心配です。このほか、新東名高速道路岡崎東インターチェンジから国道473号岡崎額田バイパスを経由するルートも利用可能です。

近くに東名高速道路が通っているので、民間施設直結スマートインターチェンジを設けたらよいのでは、とも思いましたが、スマートインターチェンジではゲートが開くのに時間がかかって渋滞が酷いことになりそうなのであまり現実的ではなさそうですね。

出典:岡崎市 西三河都市計画の決定及び変更についてお知らせ

「(仮称)岡崎商業施設新築計画」の建設地とその周辺では、広域観光交流拠点を核としたまちづくりを進めるため、土地区画整理事業が行われます。

岡崎市のホームページには、この区画整理事業について、“広域観光交流拠点としてのアウトレットモールの誘致と連携し、……”と書かれており、商業施設はアウトレットモールで間違いないと思われます。

出典:岡崎市 本宿・山中地区の新たなまちづくりに係る
都市計画素案の説明会

このため、2023年3月17日に原則として建物が建てられない「市街化調整区域」から開発や建物の建築が可能な「市街化区域」に編入されるなどの都市計画の変更がされています。

規模については、約15.6万平方メートルの敷地に地上2階建て、延床面積約6.9万平方メートルの建物が建設され、店舗面積は約3万平方メートル、駐車台数は約2,050台です。

店舗の名称(仮称) 岡崎商業施設新築計画
所在地岡崎市舞木町ほか
敷地面積約156,400㎡
建築面積約39,600㎡
延床面積約69,000㎡
建物構造鉄骨造2階建て
店舗面積30,100㎡
駐車収容台数約2,050台
建築着工予定年月日2024年5月上旬
大規模小売店舗立地法の届出予定2024年9月
竣工予定年月日2025年9月下旬
開業予定2025年10月
建物設置者三井不動産株式会社
出典:愛知県 商業流通課 (仮称)岡崎商業施設新築計画

建物配置図兼1階平面図です。中央の道路を挟み南西側に建物が設けられ北東側は駐車場となり、道路をまたぐブリッジ(車路)が設けられます。

出典:愛知県 商業流通課 (仮称)岡崎商業施設新築計画

2階平面図です。北東側の駐車場からの歩行者用のブリッジが2か所設けられるようです。

愛知県初のアウトレットモール

東海三県のアウトレットモールといえば三井不動産が運営する「三井アウトレットパークジャスドリーム長島」と三菱地所・サイモンが運営する「土岐プレミアム・アウトレット」が双璧をなしています。

ですが、両アウトレットモールは三重県と岐阜県にあるので、よく考えたら(考えなくても)愛知県にはこれまでアウトレットモールがなかったことになります。

したがって、「(仮称)岡崎商業施設新築計画」は待望の愛知県初進出のアウトレットモールとなります。

3つのアウトレットモールの比較表です。

現地の様子(2023年5月)

計画地の東側から。写真右手に見えるのが消防署の出張所で、それより奥が計画地です。

道路を挟んで左手に建物が建設されます。右手は駐車場になる計画です。

現地に掲出されていた「特定事業お知らせ板」。特定事業者は三井不動産となっています。2022年12月に説明会が行われていたようです。

計画地の南端から。すでに耕作は行われていないことがわかります。

おそらく現場事務所となるプレハブも設置されていました。

高台から撮影できる場所がありました。広角でも全体が入りません。

計画地の北西側から。数年後にはガラリと景色が変わります。

施設のアプローチについても見てみましょう。メインのアプローチとなる国道1号です。取材日は大雨と事故の影響で東名高速が通行止めになっていたため渋滞が酷いことになっていました。施設開業後の渋滞が心配です。

電車の場合は本宿駅が最寄り駅となります。高架になった急行停車駅です。

名電山中駅からも近いですが、こちらは普通のみ日中は1時間に2本しか停まらないので使いづらいかもしれません。

次はららぽーとも? 三井不動産が三河地方に攻勢!

2023年4月にイオンが東三河地方初となる「イオンモール豊川」をオープンさせており愛知県ではイオンが相変わらずの強さを見せています。

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しかし、今回の「(仮称)岡崎商業施設新築計画」とは別に安城市の「ザ・モール安城」跡地に「ららぽーと」が進出するという計画があります。もちろん未確定情報ですが、水面下ではかなり話が進んでいるのではないのでしょうか。

三河地方に攻勢をかける三井不動産。今後おもしろくなりそうですね!

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