名古屋城北西側の水堀部分を船で周遊するツアーの構想が明らかになりました。そのための船着き場を新設するのに必要なボーリング調査が年内にも行われるとのことです。
2022年5月13日に行われた、名古屋城天守閣の木造復元や文化財保護について話し合う「特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議」において構想が示されました。
本記事の執筆時点において上記会議の資料はネットで公開されていませんが、会議を傍聴したと思われる市民オンブズマンのサイトで会議資料のPDFが公開されていたので一部引用する形で紹介したいと思います。
運行経路や船着き場の場所は?
運行経路図(想定)です。名古屋城北西側の水堀を往復する経路になるようです。現在建設中で2025年春に開業予定の「(仮称)エスパシオ ナゴヤキャッスル」の目の前でもあります。
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運行経路からの眺望(見どころ)です。水面から望む名古屋城天守閣はまた違った景色になるのではないでしょうか。
船着き場のイメージ図です。
船着き場は、駅からやや離れた場所に設けられます。乗船客のアクセスをどうするのかという点も課題になりそうです。
船着き場の平面図です。
船着き場の横断図です。水位の上下に対応するため「浮残橋」の方式が採られます。
いつから、誰が運行するの?
予定としては、2022年度にボーリング調査にかかる現状変更許可申請を行ったうえでボーリング調査を実施、その調査結果を受けて、今後の設計業務などについて検討が行われます。
そして2023年度以降に船着き場の整備に関する検討会議や設計が行われ、現状変更許可申請や船着き場の設置工事が行われる予定であり、いつから運行されるかは現時点で未定です。
また、運行事業者も船着き場の工事などと並行して公募される予定であり、現時点でこちらも全くの未定です。
水辺空間の活用で名古屋の魅力は間違いなくアップする!
名古屋市の中心部では、水辺の空間を活かした観光スポットというイメージがこれまであまりありませんでしたが、2021年から水陸両用バス「名古屋マリンライダー」が営業を始めていますし、期間限定ですが「なごや堀川クルーズ」も催されていて、少しずつですが、水辺空間を活用した観光スポットが現れつつあります。
そういった流れの中で浮上した名古屋城の水辺空間を活かした船での周遊ツアー。実現すれば名古屋の魅力をさらに高めるコンテンツとなる可能性を秘めています。