瑞穂区

【パロマ瑞穂スタジアム】スタジアムの巨大な外周部が姿を現す!

2026年に開催されるアジア大会でメイン会場となる名古屋市瑞穂公園陸上競技場(パロマ瑞穂スタジアム)の建設工事が順調に進んでいます。

完成予定の2026年3月まで、まだ1年半以上ありますが、現地ではスタジアムの巨大な外周部が姿を現しており、すでに威容を誇っています。

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「名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業」の概要

パロマ瑞穂スタジアムの建替えは民間資金を活用したPFI事業として行われ、2021年4月に名古屋市と事業者である瑞穂LOOP-PFI(竹中工務店などが出資するSPC[特別目的会社])との間で事業契約が締結され、2023年4月に工事が着工されています。

出典:名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業 施設整備業務

公園の全体イメージです。新陸上競技場の3階コンコースと山崎川をはさんだレクリエーション広場との間にフラットな8の字の回遊路が形成されます。

出典:名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業 施設整備業務

外観パースです。観客席は約30,000席、建築面積は約26,100平方メートル、延床面積約63,500平方メートル、地上6階建てで高さは約31メートルの巨大なスタジアムが出現します。

出典:名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業 施設整備業務

平面図です。3か所の児童園がリニューアルされるほか、スケートボードなどを楽しめるアーバンスポーツ広場が設けられます。

出典:名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業 施設整備業務

新陸上競技場は全席屋根付きとなります。サッカーJ1の名古屋グランパスは豊田スタジアムとともに新陸上競技場を再びホームスタジアムとして用いると見られますが、陸上のトラックがある分、コートはやや遠くなってしまいます。

出典:名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業 施設整備業務

新陸上競技場のコンコースです。イベント開催時以外は一般開放されます。雨天時でもランニングができそうで、ランナーにとってはよいトレーニング場所になりそうです。

「名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業」の概要は以下のとおりです。

敷地の地名地番名古屋市瑞穂区山下通5丁目1番ほか
用途観覧場
構造鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造
高さ30.694m
階数・棟数地上6階 申請部分8棟、全体10棟
敷地面積139,628.17㎡
建築面積申請部分31,583.22㎡ 全体33,766.72㎡
延べ面積申請部分73,789.23㎡ 全体80,222.40㎡
建築主株式会社瑞穂LOOP-PFI
設計者株式会社日本設計
工事施工者株式会社竹中工務店
完成予定時期2026年3月頃

現地の様子(2024年7月)

山手グリーンロードの豊岡歩道橋からの遠望。複数のタワークレーンが立ち並んでいます。

山崎川に架かる可和名橋からの様子。巨大なスタジアムが出現しています。

2023年12月撮影
2024年7月撮影

上の写真が2023年12月に撮影したもの、下が今回の取材で撮影したものです。半年強の間にかなり成長しました。あとは上部の支柱の上にウェーブ状の屋根が架けられるものと思われます。

以前あった歩道橋は撤去され、新たに架け直されるようです。

新陸上競技場と山手グリーンロードを挟んで南側にあるラグビー場も改修工事が行われています。手前の部分はアーバンスポーツができる広場になります。

新陸上競技場の最終的な高さは約31メートルになります。一般的なマンションであれば10階建てに相当します。

北側からの様子。周辺ではこども広場などの整備も進められています。

レクレーション広場をぐるりと囲む8の字ループらしきものも建設が進められているようです。

そのレクレーション広場ではお年寄りたちがゲートボールを楽しんでおり、まさにレクレーション広場らしい使い方がされていました。

新陸上競技場の北西側にあるパロマ瑞穂野球場です。こちらは特に工事等は行われずに以前のまま使われています。取材時には夏の高校野球の愛知県予選が行われていました。

周辺では分譲マンションの建設が相次ぐ!

パロマ瑞穂スタジアムの周辺は落ち着いた住宅街となっており、人気のあるエリアとなっています。

分譲マンションの建設も相次いでおり、これだけ集中しているのは名古屋市内でも東区の泉エリアかここパロマ瑞穂スタジアムの周辺かというくらいの勢いです。

今回の取材の際、全ては網羅できていないかもしれませんが、周辺の分譲マンション建設現場の様子も見てきましたのであらためて記事にしたいと思います。

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