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【パロマ瑞穂スタジアム】2026年アジア大会に向け、新スタジアムが4月着工!

2026年に開催されるアジア大会でメイン会場となる名古屋市瑞穂公園陸上競技場(パロマ瑞穂スタジアム)について、旧陸上競技場の解体工事がほぼ完了し、新陸上競技場の工事が4月1日に着工されます。

パロマ瑞穂スタジアムの建替えは民間資金を活用したPFI事業として行われ、2021年4月に名古屋市と事業者である瑞穂LOOP-PFI(竹中工務店などが出資するSPC[特別目的会社])との間で事業契約が締結されています。

新陸上競技場の完成は2026年3月の予定です。

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「名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業」の概要

解体された旧陸上競技場は、1982年に改築、1994年に改修が行われて以降、大規模な修繕・改修が行われていなかったことから、施設の老朽化や規模、機能不足といった課題が指摘されていました。

そこで名古屋市は、陸上競技場の建替えを始め公園の整備・運営をPFI方式により行うこととし、入札の結果、竹中工務店を代表とする企業グループが落札者として決定されました。落札価格は496億5556万円(消費税を除く)でした。

事業者体系図です。SPCである瑞穂LOOP-PFIへの出資者(構成員)は竹中工務店のほか、美津濃、日本管財、新東通信が名前を連ねています。このほか、日本設計中部支社プレック研究所中部事務所、ミズノスポーツサービス、名鉄協商が協力会社となっています。

公園の全体イメージです。新陸上競技場の3階コンコースと山崎川をはさんだレクリエーション広場との間にフラットな8の字の回遊路が形成されます。

出典:名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業 施設整備業務

外観パースです。観客席は約30,000席、建築面積は約26,100平方メートル、延床面積約63,500平方メートル、地上6階建てで高さは約31メートルの巨大なスタジアムが出現します。

平面図です。3か所の児童園がリニューアルされるほか、スケートボードなどを楽しめるアーバンスポーツ広場が設けられます。

新陸上競技場は全席屋根付きとなります。サッカーJ1の名古屋グランパスエイトは豊田スタジアムとともに新陸上競技場を再びホームスタジアムとして用いると見られますが、陸上のトラックがある分、コートはやや遠くなってしまいます。

新陸上競技場のコンコースです。イベント開催時以外は一般開放されます。雨天時でもランニングができそうで、ランナーには朗報です。

「名古屋市瑞穂公園陸上競技場整備等事業」建築計画の概要は以下のとおりです。

敷地の地名地番名古屋市瑞穂区山下通5丁目1番ほか
用途観覧場
構造鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造
高さ30.694m
階数・棟数地上6階 申請部分8棟、全体10棟
敷地面積139,628.17㎡
建築面積申請部分31,583.22㎡ 全体33,766.72㎡
延べ面積申請部分73,789.23㎡ 全体80,222.40㎡
建築主株式会社瑞穂LOOP-PFI
設計者株式会社日本設計
工事施工者株式会社竹中工務店
着工予定時期2023年4月1日頃

現地の様子(2023年2月)

旧陸上競技場時代からあったアーチが残されています。このまま残るのでしょうか。

旧陸上競技場の解体はほぼほぼ完了しています。

施工は竹中工務店が担当します。

アジア大会まであと3年半。そのころにはこのあたりの風景も一変していることでしょう。

株式会社LOOP-PFIの代表取締役は岸田文夫さんです。一瞬、現職の総理大臣がSPCの社長!?と思ってしまったのですが、総理大臣は岸田文雄さんですよね。岸田文夫さんは竹中工務店の技術者のようです。

広大なフラットな空間が出現しています。

オブジェなどはこの場所にそのまま残されるのでしょうか、それとも移設されるのでしょうか。

完成後のイメージ図も掲げられています。

旧陸上競技場の思い出は多くの人の胸に刻まれているようです。

南東側の塩付街道より。緑豊かな場所です。

北側からの様子。以前あった大型ビジョンも撤去されています。

あと1か月もすれば周辺は花見客で賑わいそうです。

8の字ループが上空に架けられる予定のレクレーション広場。

取材日、パロマ瑞穂ラグビー場では、トヨタヴェルブリッツ対横浜キャノンイーグルスの試合が行われていました。この日の取材は車で行ったのですが、周辺のコインパーキングはどこも満車でした。新陸上競技場の完成後は今以上に停められなくなるでしょうから車で行かない方がよさそうです。

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