リニア中央新幹線

【リニア中央新幹線】南アルプストンネルの最大土被り地点の上に立つことはできるのか?

リニア中央新幹線の建設工事でターミナルである品川駅や名古屋駅とならび最難関の工事箇所のひとつが「南アルプストンネル」です。標高2,000~3,000メートル級の山々がそびえ立つ南アルプスの地中深くを貫きます。

この南アルプストンネルで地表面からトンネル天井部までの地盤がもっとも深い最大土被りは1,400メートルに及びます。これまで国内のトンネル工事で最大であった上越新幹線の大清水トンネルの1,300メートルを上回ることになります。

南アルプストンネルの最大土被り地点はどのような場所なのでしょうか。この地点の上に一般人が行くことはできるのでしょうか?

南アルプストンネルの最大土被り地点ってどんな場所?

リニア中央新幹線南アルプストンネルは、山梨県南巨摩郡早川町と長野県下伊那郡大鹿村とを結ぶ全長約25kmの山岳トンネルで、山梨県~静岡県~長野県の3県にまたがります。

出典:JR東海 中央新幹線品川・名古屋間事業説明会(大鹿村)

地表面からトンネル天井部までの地盤がもっとも深い最大土被り地点は、静岡県と長野県の赤石山脈高峰部で深さは1,400メートルです。

出典:JR東海 線路平面図 ※クリックで拡大します

JR東海が公表しているリニア中央新幹線のルート図です。静岡・長野県境の稜線上にそびえる小河内岳(おごうちだけ・標高2,802メートル)と大日影山(おおひかげやま・標高2,573メートル)の間のあたりに最大土被り地点があります。

最大土被り地点の上部に行くことはできるがハードな登山が必要!

それでは、南アルプストンネルの最大土被り地点の上部に一般人でも行くことはできるのでしょうか?

結論からいうと登山道が通っているので一般人でも行くことができます。ただし、誰でも行けるかといえばそうではなく、本格的な登山装備と相応の登山経験が必要になります。

当ブログの管理人RINTAはコロナ禍前、国内2位の標高を誇る南アルプス・北岳から間ノ岳を経て、塩見岳へと山小屋に3泊しながら縦走したことがあります。

このとき、塩見岳から下山口の鳥倉に下りる途中にある三伏峠という場所を通ったのですが、ここから分岐する道を南東のほうに進むと南アルプストンネルの最大土被り地点に行くことができます。

※クリックで拡大します

リニア中央新幹線のルートと登山ルートを地図にプロットしてみました。鳥倉登山口から小河内岳までのコースタイムは5時間半、そこから30分くらい下った場所が最大土被り地点です。

ただ、鳥倉登山口は車で行くことができず、徒歩で50分くらいかかる手前の駐車場に停めないといけないので、実際には片道7時間くらいかかります。ちなみにコースタイムに休憩時間は含んでいません。

※クリックで拡大します

三伏峠の分岐地点です。矢印の右上、荒川岳・小河内岳方面に行くと最大土被り地点に行くことができます。なお、一般的に小河内岳は登山の目的地にされることは少なく、多くの登山者は日本百名山である荒川岳を目指します。また、道標にもあるように南アルプス一帯は特殊東海製紙の社有林です。

三伏峠~鳥倉間の登山道の様子です。木道が崩壊しているのと滑るので歩きにくかった記憶があります。

以前から南アルプストンネルの最大土被り地点に取材に行きたいと思ってはいるのですが、相当ハードな登山となることからなかなか踏ん切りがつきません。意を決して取材に赴いた際は、当ブログで詳細に報告を行いたいと思います。

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