名古屋駅前の桜通沿いにあったシティホテル「キャッスルプラザ」跡地で計画されている「明治安田生命名古屋駅前ビル建替計画」に動きがありました。
建築主である明治安田生命は2023年5月24日付のプレスリリースで同年6月1日に着工、2026年8月に竣工することを公表しました。併せ、外観イメージパースも公開されています。
前回記事
「明治安田生命名古屋駅前ビル建替計画」の概要
「キャッスルプラザ」が入居していた「旧明治安田生命名古屋駅前ビル」は1977年に竣工しましたが、老朽化のためホテルは2021年1月に閉館、その後解体工事が進められ現在は更地になっています。
2023年1月10日、現地に建築計画の概要が掲出され、地権者である明治安田生命によるビルの建て替え計画が明らかになっていました。
今回明らかになった外観イメージパースです。旧ビルとは打って変わりオフィス主体のビルとなります。
低層部は桜通から少しバックした形でエントランスが設けられ、ロビーは2層吹き抜けになるようです。一部店舗も入るのかもしれません。また、地下は2階まであり、おそらくですが、一部は駐車場、ユニモール地下街と直結する形で店舗が設けられるのではないでしょうか。
建設されるビルの概要は以下のとおりです。
名称 | 明治安田生命名古屋駅前ビル建替計画 |
所在地(地番) | 名古屋市中村区名駅4丁目301番ほか |
用途 | 事務所、店舗、駐車場 |
構造 | 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造) |
高さ | 99.90m |
階数・棟数 | 地下2階・地上20階・塔屋1階 1棟 |
敷地面積 | 3,466.81㎡ |
延べ床面積 | 39,513㎡ |
建築主 | 明治安田生命保険相互会社 |
基本設計・監理 | 株式会社三菱地所設計 |
実施設計・施工 | 株式会社竹中工務店 |
竣工 | 2026年8月(予定) |
ビルは桜通沿いに建設されます。なかなかの一等地です。
名駅と栄にそれぞれ99.9mのビルが建つ
前回の記事でも触れましたが、99.90メートルという高さは、中区新栄2丁目で第一生命保険、鹿島建設、ノリタケカンパニーリミテドの3社が共同で計画する「(仮称)S2計画」と全く同じ高さです。
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おそらく環境アセスメントなどの手続き上の関係で、対象とならないぎりぎりの高さに収めたものと思われます。
同じようなタイミングで別々の生命保険会社が建築主となる高さ99.9メートルのビルが名駅と栄、それぞれで着工されます。両ビルともそこまでの派手さはないものの各エリアのスカイラインを充実させる存在となりそうです。