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【キャッスルプラザ跡地】20階建て・高さ99.9mの超高層ビルが2023年6月着工!

名古屋駅前の桜通沿いにあったシティホテル「キャッスルプラザ」跡地に建築計画の概要が設置され、地権者の明治安田生命によるビルの建て替え計画が明らかになりました。

計画名は「明治安田生命名古屋駅前ビル建替計画」で、地下2階地上20階建て、高さ99.90メートルのオフィスや店舗が入った超高層ビルが建設されます。着工は2023年6月1日ごろの予定です。

「明治安田生命名古屋駅前ビル建替計画」の概要

「明治安田生命名古屋駅前ビル建替計画」は名古屋駅前の桜通沿いで計画されている再開発計画です。

この場所には以前、シティホテル「キャッスルプラザ」が入るビルが建っていました。

1981年10月に開業し、宴会場や屋内プールも備えた本格的なシティホテルとして営業を続けてきましたが、コロナ禍もあって2021年1月に惜しまれつつ閉館、その後解体工事が進められ、2023年1月時点では更地になっています。

2023年1月10日、現地に建築計画の概要が設置され、地権者である明治安田生命によるビルの建て替え計画が明らかになりました。 建設されるビルの概要は以下のとおりです。

名称明治安田生命名古屋駅前ビル建替計画
敷地の地名地番名古屋市中村区名駅4丁目301番ほか
用途事務所、店舗、自動車車庫
構造S造一部SRC造
高さ99.90m
階数・棟数地下2階・地上20階・塔屋1階 1棟
敷地面積3,466.81㎡
建築面積2,295.32㎡
延べ面積39,570.41㎡
建築主明治安田生命保険相互会社
設計者竹中工務店 名古屋一級建築士事務所
工事施工者未定
工事着工予定時期2023年6月1日ごろ

この99.90メートルという高さ、名古屋の再開発に関心がある方であればピンとくるのではないでしょうか。

そうです。中区新栄2丁目で第一生命保険、鹿島建設、ノリタケカンパニーリミテドの3社が共同で計画する「(仮称)S2計画」と全く同じ高さなのです。

おそらく環境アセスメントなどの手続き上の関係で、対象とならないぎりぎりの高さに収めたのではないでしょうか。

「(仮称)S2計画」の着工予定もほぼ同時期なので、同じようなタイミングで名駅と栄に別々の生命保険会社が建築主となる同じような規模の超高層ビルが建てられることになります。

現地の様子(2023年1月)

セントラルタワーズ15階のスカイストリートから。すこしわかりにくいですが、写真中央のやや左側に更地があるのがわかるでしょうか。そこが計画地となります。

現地に設置された建築計画の概要。2023年1月10日に設置されました。名古屋市総合設計制度指導基準「一般形総合設計」の規定に基づき設置とあります。

桜通を挟んだ北西側からの様子。左側に建つ特徴的な外観のビルは2022年3月に竣工した名古屋ビルディング桜館(高さ59.25メートル)です。

北東側からの様子。99.90メートルという高さは200メートル級の超高層ビルが建ち並ぶ名駅周辺では際立った高さではありませんが、それなりに存在感があるビルになりそうです。

桜通沿いでは、築後約50~60年経過した比較的規模の大きい大東海ビルや名古屋第2埼玉ビルなどが建っていますが、耐震補強など必要なメンテナンスがされておりまだまだ現役で頑張るのかもしれません。

名古屋ビルディング桜館は竣工後もテナント誘致が進んでいないようですが、年末に1階店舗部分にテナントが入居しました。今後のオフィス部分へのテナント誘致の動向が気になります。

敷地内には重機が2基ほど置いてあります。解体用のものでしょうか。

南東側からの様子。計画地東側の道路は、解体前はビルに囲まれて暗い感じのする通りだったのですが、現在は一時的に空がよく見えます。

南西側からの様子。新ビルにホテルは入りませんが店舗は入ります。キャッスルプラザがあったころ、2階の中華料理のレストランで麻婆豆腐のランチをたまに食べていました。新ビルにはどのような店舗が入るのでしょうか。

解体工事は竹中工務店が担当しました。設計者も竹中工務店名古屋一級建築士事務所となっていますし、建て替え工事も竹中工務店が担当するものと思われます。

敷地内部の様子をうかがえるところがありました。解体に用いたものでしょうか。いろいろな機材が置かれています。

新ビルは名古屋三井ビルディング北館(99.75メートル)とほぼ同じ高さになります。どのような外観になるのか楽しみですね。

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