リニア中央新幹線の「岐阜県駅(仮称)」は、中津川市千旦林地区のJR中央本線・美乃坂本駅に近接する場所に地上駅として設置されます。
また岐阜県駅の近くには、リニア中央新幹線で唯一となる編成の組み立てや車両のオーバーホールなどを行う車両基地が設けられます。
もともとはのどかな農村風景が広がっていた美乃坂本駅周辺ですが、すでに大規模な造成工事が開始され、大きく姿を変えようとしています。
どのような駅になるのでしょうか。現地の現在の状況と併せてお伝えします。
リニア中央新幹線「岐阜県駅(仮称)」の概要
リニア中央新幹線の品川~名古屋間には、通過する各県(静岡県は除く)に一駅ずつ中間駅が設けられます。岐阜県駅は、中津川市千旦林地区のJR中央本線・美乃坂本駅の近くに設置されます。
リニア中央新幹線「岐阜県駅(仮称)」の場所は?
JR中央本線・美乃坂本駅は名古屋駅から18駅目、中津川駅の一つ手前の駅です。名古屋から快速で約1時間10分です。1日あたりの乗車人員は約1,300人、中央線を走る特急「しなの」は停車しません。
「岐阜県駅(仮称)」は、現在の美乃坂本駅の北西側に設置されます。
駅周辺の位置図です。土地区画整理事業が行われ、アプローチの道路などが整備されるとともに連絡通路や駅前広場が造られます。
立体イメージ図です。リニア駅は高架となり2面4線の島式ホームが設けられるほか、上部には車両基地に向かう複線の回送線が上部を走ります。
JR中央線の駅は橋上駅舎化され、24時間通行可能な南北自由通路が設けられます。リニア駅とは改札外のキャノピー(雨よけ)付きの連絡通路で行き来します。
中央駅前広場のイメージ図です。
リニア中央新幹線「岐阜県駅(仮称)」の正式な駅名は?
リニア中央新幹線「岐阜県駅(仮称)」の駅名について、事業者であるJR東海は正式名称をどうするのかについて、現時点では明らかにしていません。
そのまま「岐阜県駅」とはならないでしょうが、「美乃坂本」は改称されそうな気がします。となると「新中津川」あたりに落ち着くのでしょうか。
リニア中央新幹線「岐阜県駅」にはどんな施設ができる?
JR東海はリニア中央新幹線の中間駅について、「みどりの窓口」的なきっぷ売場などを設けず、極めて簡素な施設にするとしています。
このため、地元自治体などが必要な施設を整備する形となり、「岐阜県駅(仮称)」の場合、「『清流の国ぎふ観光ターミナル』(仮称)」としてイベントスペースや休憩所、岐阜の魅力を発信する大型スクリーンや岐阜の特産品の買い物やグルメが味わえる場、県民交流スペースなどを設ける方向で検討が進められています。
併せ、駅周辺のまちづくりのイメージも示されています。
まちづくりのイメージとして、「ターミナル機能、駐車場、マンション、ホテル、公益施設などの都市機能の配置を目指す」としています。
また、「岐阜県駅(仮称)」へのアプローチ道路として「濃飛横断自動車道(中津川工区)」の建設が進められており、リニア中央新幹線開業までの開通を目指すとしています。
現地の様子(2022年5月)
高台からの眺めです。写真の中央部に白い仮囲いが見えるのがわかりますでしょうか。写真の左下から右上に突っ切る形で駅が設けられます。
現在の美乃坂本駅です。跨線橋のある昔ながらのローカル駅の風情を漂わせています。
美乃坂本駅の西側からの様子。最新鋭車両の315系も顔を見せるようになりました。奥に見える大きな山は恵那山です。
リニア工事で踏切が廃止になってしまうのでしょうか? 地元住民による踏切廃止反対の看板が掲げられています。
さきほどの踏切から県道410号を少し北に行きます。立ち退きになったものと思われる家屋の基礎が残っています。奥では大掛かりな造成が行われています。
仮囲いが見えてきました。
中央新幹線の工事看板。
県道をもう少し北にいったところから見返した様子。
県道を外れ、東側に行く道に入ってみましょう。
本格的な工事現場らしくなってきました。
このあたりは駅の北東側になり、おそらくこのあたりが軌道の高架の下になるものと思われます。
ここから先の品川方(写真右側)はトンネルになるとともに車両基地に向かう回送線が設けられます。
この場所は区画整理が行われます。奥のほうには濃飛横断自動車道が通る予定です。
近くには「中部総合車両基地」も建設!
今回はリニア中央新幹線「岐阜県駅(仮称)」の現在の様子についてお伝えしました。駅の全体像が見えてくるのはまだまだこれからですが、着実に工事が進められていることがわかりました。
近くに設けられる「中部総合車両基地」も相当大掛かりな工事が今後進められます。こちらについても取材してありますので別記事にてあらためてご紹介したいと思います。