名駅地区

レジャックとメイチカが営業終了、名駅の今後は?

2022年度の年度末となる2023年3月31日、名古屋駅で長年にわたり人々に愛された「名鉄レジャック」と「メイチカ」という2つの商業施設が営業を終了します

最終日の様子を取材しました。

関連記事

レジャックは名鉄名駅再開発の区域の一部

「名鉄レジャック」は1972年11月に開業した地上8階・地下3階建ての商業ビルです。笹島交差点の南西角という目立つ場所にあります。

“世の中のレジャー全てを一つのビルに集めてジャックする”というコンセプトで命名され、かつてはディスコなどが入っていましたが、現在はボウリング場や各種飲食店、サウナ・カプセルホテル、ネットカフェ、占い店などが営業しています。

ビルの閉館が公表されたのは2022年6月30日。理由はビルの老朽化と建物オーナーとの賃貸借契約が満了になるためとのことです。

「名鉄レジャック」は名鉄が計画している「名鉄名古屋駅地区再開発事業」の区域に含まれています。

2017年に名鉄が公表したパースでは長さ400メートルの“壁ビル”が話題になりましたが、コロナ禍による経営環境の悪化などにより着工延期となり2024年度をめどに方向性を判断することになっていますが、壁ビルではなく3棟程度に分けて建てられるようです。

店舗の入り口では、レジャックのゆるキャラ「クジャック」の表彰式?が行われていました。

館内ではレジャック50年の歩みを紹介するパネル展が開かれていました。

レジャックのコレクション展も開かれていました。

クジャックはオカザえもんと共演していたようです。

営業最終日、焼肉NAN-ZANは予約で満席とのことでした。

メイチカは2026年度まで営業を休止

一方のメイチカです。1957年(昭和32年)に開業した地下街です。

閉鎖の理由はリニア中央新幹線の開業に向けて進められている名古屋駅の駅前広場再整備にあわせて地下街の換気空調設備の工事を行うためです。

3月31日で営業を終了するコンパルや銀座ライオンは待ち客が出ていました。

すでに一部の店舗は閉店しシャッターが下ろされています。日常的に通る人も多い地下街ですが、工事中も地下鉄の運行時間中は通行可能なようです。

名駅には店舗がない松坂屋の名前が…。かつて名駅にも松坂屋があった時代の名残なのでしょうか。

天井が低く、圧迫感を感じます。リニューアル時には天井を高くしてほしいですよね。

名駅の今後は?

飛翔も撤去され、メイチカも閉鎖され、リニア中央新幹線の開業を見据えた名古屋駅の駅前広場再整備はその進捗を速めていくのではないでしょうか。

また、レジャックについて、跡地利用は未定とされているものの「名鉄名古屋駅地区再開発事業」の区域に含まれていることから、2024年度をめどとされている再開発の方向性の決定が待たれます。

いずれにしてもリニア中央新幹線の開業があっての話です。

そういった意味では、名駅の今後はリニア中央新幹線の開業時期によって大きく左右されるといえそうです。一刻も早く開業のめどが立ってほしいと思います。

-名駅地区