2021年2月28日に閉店し、解体が進められていた「イオンモール名古屋みなと」の跡地に三菱地所が物流施設「(仮称)ロジクロス名古屋みなと」を建設することが明らかになりました。
現地に建築計画の概要が設置されていた!
建通新聞によると建築主である三菱地所は2022年10月21日付で名古屋市へ中高層建築物の建築に係る届け出を提出したとのことです。これに先立ち現地には10月17日に建築計画の概要が設置されています。
あおなみ線荒子川公園駅ホームから見た様子です。現在は地中杭の撤去工事が行われています。
「(仮称)ロジクロス名古屋みなと」の概要は以下のとおりです。約6.2万平方メートルの敷地に延べ床面積約12.6万平方メートルの物流施設が建設されます。
名称 | (仮称)ロジクロス名古屋みなと計画 |
敷地の地名地番 | 名古屋市港区品川町2丁目1番2・3・4・6、61番1・2、62番3・4 |
用途 | 倉庫業を営む倉庫 |
構造 | 鉄骨造一部鉄筋コンクリート造 |
高さ | 30.98m |
階数・棟数 | 地上4階 地下0階 21棟 |
敷地面積 | 62,111.42㎡ |
建築面積 | 32,826.07㎡ |
延べ面積 | 126,765.87㎡ |
建築主 | 三菱地所 |
設計者 | フクダ・アンド・パートナーズ一級建築士事務所 |
工事施工者 | フジタ名古屋支店 |
着工 | 2023年4月ごろ |
物流施設が建築されるのは西側の土地!では東側の土地は?
今回、物流施設が建設されることが明らかになったのは、モール棟があった西側のA敷地と思われます。道路を挟んで東側の「TOHOシネマズ名古屋ベイシティ」などがあったB敷地の跡地利用はまだ明らかになっていません。
B敷地の様子です。更地化は完了しています。おそらくですがこちら側は「イオンモール名古屋みなと」の代替というか、ダウンサイジングされた商業施設ができるのではないでしょうか。
周辺はマンションも建っています。マンションも計画されるのか気になりますが、個人的には計画されないような気がします。
実は物流施設向きの土地だった?
「イオンモール名古屋みなと」の跡地に物流施設が建設されると聞いて意外に思われた方も多いのではないでしょうか。管理人RINTAもその1人です。
当ブログの前回記事では、弥富市にある「イオンタウン弥富」のような屋外に複数の店舗が建ち並ぶようなオープンモールタイプのコミュニティ型ショッピングセンターが建つのでは? と予想していましたが大外れでした……。
前回記事
しかし、よくよく考えてみると、実は物流施設向きの土地だったということもできそうです。理由は以下のとおりです。
コロナ禍などによる物流需要の増大で物流施設の適地が不足するなかで、周辺は工場や倉庫が多く建っており、都市計画上の用途地域も「工業地域」で物流施設が立地するにはなにひとつ問題ない
また、名古屋市内の「工業地域」で物流施設に必要な広大な土地は希少
名古屋環状線や名四国道に近く広域的なアクセスにも優れた立地である
なお、“ロジクロス”は三菱地所の物流施設のブランドであり、名古屋市内では南区東又兵ヱ町に「ロジクロス名古屋笠寺」を展開しています。
駅利用者や周辺住民にもメリットのある計画を期待!
同じく名古屋市内の市街地に建設中の巨大物流施設「ロジポート名古屋」の記事では何件かコメントをいただきました。いずれも周辺住民にはメリットがない、渋滞が心配というもので、確かにそのとおりと思われる意見でした。
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今回は、おそらく商業施設も設けられることになりそうなので周辺住民にまったくメリットがないというわけではないのでしょうが、駅側が物流施設となります。なにかしら駅の利用者や周辺住民にとってもメリットのある計画になるといいな、と思います。