先日奈良に出向いた際、少し背伸びをして「JWマリオット・ホテル奈良」に泊まってみました。
このようなラグジュアリーホテルに泊まり慣れない管理人RINTAにとっては敷居が高いかな、と思っていたのですが、意外にも肩肘張らずに寛げました。
宿泊記としてまとめるとともに当ブログは主に名古屋の都市開発を扱うブログなので、少し妄想を記してみました。
奈良県が進める交流拠点事業の核となる国際級ホテル
JWマリオットは、世界的なホテルチェーンであるマリオット・インターナショナルの最高級ブランドの一つで、「JW」は創業者であるジョン・ウィラード・マリオットのファーストネームとミドルネームの頭文字をとっています。
JWマリオット・ホテル奈良は、JWブランドの国内第1号であり、奈良県が進める「大宮通り新ホテル・交流拠点事業」の核となる施設として2020年7月に開業しました。
この「大宮通り新ホテル・交流拠点事業」は、奈良市中心部の県有地(県営プールや警察の跡地)を活用し、奈良での滞在型観光・人々の交流を促進する新たな拠点を創出するため国際級ホテルの誘致のほか、NHK奈良放送会館の移転や交流拠点である「奈良コンベンションセンター」、飲食・物販施設やバスターミナルの整備が行われたものです。
ホテルの開発は森トラストが行い、運営委託方式によりオペレーションはマリオット・インターナショナルが担っています。
客室数は158室でうち16室はスイート、客室面積は36㎡から172㎡です。レストランが2店舗(和食と各国料理)、ラウンジバー、宴会場5室、スパ・フィットネス、室内プールなどで構成されます。
かなり街中の立地、派手さはなく落ち着いた外観
立地について見てみましょう。
奈良市役所の目の前、国道369号(大宮通り)に面しています。かなり街中の立地です。
建物は鉄骨造・一部鉄筋コンクリート造、地下1階・地上6階建て、敷地面積は3,965.76平方メートル、延べ床面積は18,145.96平方メートルです。派手さは全くなく落ち着いた外観です。
エントランスの様子です。ラグジュアリーホテルらしくバレーパーキングもあります。5,000円です。
地下駐車場の様子。各地のナンバーの車が停まっていました。1泊2,000円です。
エグゼクティブラウンジアクセス付きの客室に宿泊
奈良らしく鹿さんたちが出迎えてくれます。
今回はエグゼクティブラウンジアクセス付きの客室に宿泊することにしました。チェックインもラウンジで行います。
ラウンジの様子。天井が高く洗練された空間です。
チェックインが済み客室に向かいます。今回は6階に泊まります。この階へのアクセスはカードキーが必要です。
客室へと続く廊下を進みます。どんな部屋か期待が高まります。
客室の様子。奇抜さはなくナチュラルで落ち着いた雰囲気です。多少狭いかな、とも思いますが、東横インが定宿の管理人RINTAにとっては必要にして十分な広さです。
鹿の角のオブジェが特徴的です。自然光をたくさん取り入れられる大きな窓もよいですね。
ミニバーコーナーやテーブルが壁側にコンパクトにまとまっています。
テレビはサムスン製。吉本新喜劇が放映されていました。名古屋CBCでは土曜正午からですが、大阪MBSでは土曜の0時54分から放映しています。
ウェットエリアはベッド側と客室の入口側の両方向から出入りでき機能的な設計です。
バスルームにはもちろんレインシャワーも備わっています。
シンプルなトイレット。
ミニバーの飲料類も充実しています。もちろん有料ですが。
グラス類はさすがラグジュアリーホテルといった充実ぶりです。
ミネラルウォーターは無料です。エスプレッソマシンが備わっています。
スリッパにもJWマリオットのシンボルである「グリフィン」(空想上の動物)が描かれています。
カードキーにももちろんグリフィンが。
ベッドサイドには鹿さん。
街中の比較的低層のホテルのため、眺望はあまり望めません。
スパ・フィットネスルームにも行ってみました。
フィットネスルームは必要最小限の器具が置いてある感じでした。
ラウンジではフードプレゼンテーションを楽しむことができます。17時から22時はカクテルタイムとしてアルコール類も提供されます。
夕食前の前菜という位置づけでちょっとした食事が提供されます。今回の食事はここだけで済ましてしまいました。なお、前菜タイムは1時間ずつの3交代制でした。
そのあとはロビーラウンジへ。
バーテンダー特製のジントニックとモスコミュール。美味しかったし、とても寛いだ時間を過ごせました。
翌朝の朝食もラウンジでいただきます。
卵料理だけがチョイスできあとはバイキング形式です。
というわけでサンタクロースにコスプレした鹿さんに見送られてホテルを後にしました。
名古屋にもこういったスモールラグジュアリーホテルがほしい!
先ほども触れましたが、JWマリオットはマリオット系列の最高級ブランドである「ラグジュアリー」にカテゴライズされます。
名古屋にはマリオット系列でラグジュアリーにカテゴライズされるホテルは残念ながら1軒もありません。昨年オープンした「TIAD」(オートグラフコレクション)もプレミアムのカテゴライズです。
あらためてですが、県有地を活用してこれだけのホテルを誘致した奈良県に敬意を表したいと思います。
個人的には、熱田神宮周辺の再開発の際にこういったラグジュアリーホテルを誘致できれば素晴らしいのに、と思いました。
熱田区役所南の例の空き地でもよいですし、熱田球技場あたりであれば名古屋国際会議場とも連携できます。
現時点では妄想かもしれませんが、熱田神宮界隈のポテンシャルを考えればまったく非現実的な話でもないと思います。
もし広沢新市長が弊ブログをお読みになられているのであれば(読んでないと思いますが)、是非アイデアとして採り入れていただければと思います。