2023年4月1日(土)、名鉄犬山線の布袋駅前にtoko+toko=labo(トコトコラボ)が開業しました。江南市が進める官民連携事業として、スターツコーポレーショングループが整備を行ったものです。
公共施設として、図書館、保険センター、子育て支援センターや交流スペースが、民間施設として、食品スーパー、物販施設(生活雑貨)、保育所、地域交流施設(フューチャーセンター)などが入居します。
記事化するのが遅くなりましたが開業翌日の4月2日(日)に取材してきました。現地の様子をお伝えします。
「布袋駅東複合公共施設整備事業」の概要
「布袋駅東複合公共施設整備事業」は江南市の南の玄関口にふさわしい賑わいと、安心して住み続けられるまちの交流施設を基本コンセプトに名鉄犬山線布袋駅の東口で事業が進められました。
2017年3月に基本計画を策定、2020年7月にはスターツコーポレーショングループが優先交渉権者に選定されました。
スキームとしては、公共が資金調達を行い、民間事業者が施設を設計・建設し、契約期間にわたり維持管理を一連で行っていくという「DBM方式」が採り入れられています。
また、施設の愛称である「toko+toko=labo」はネーミングライツ・パートナー制度により地元の不動産会社である松岡一産業という会社が権利を取得しています。契約期間は5年間で、1年あたりのネーミングライツ料は220万円(消費税別途)とのことです。
「布袋駅東複合公共施設整備事業」の概要は以下のとおりです。
全体
計画地 | 江南市北山町西300番地ほか |
敷地面積 | 約9,081㎡(一部民間事業者の借地を含む) |
建築面積 | 約5,062㎡ |
延床面積 | 約15,649㎡(容積対象延床面積約12,467㎡) |
建ぺい率 | 約55.7% |
容積率 | 約137.3% |
最高高さ | 約21.3m |
公共施設 | 民間施設 | |
階数 | 地上4階 | 地上4階 |
最高高さ | 約21.3m | 約17.1m |
構造 | 鉄骨造 | 鉄骨造 |
建築面積 | 約2,072㎡ | 約2,990㎡ |
延床面積 | 約7,497㎡ | 約8,152㎡ |
配置図です。布袋駅の東西を一体的に捉えた配置計画となっています。
現地の様子(2023年3月)
名鉄犬山線布袋駅は2020年5月に高架化が完成しました。2面4線のホームのほか、留置線が配置されています。
改札横の窓口はシャッターが下ろされています。平日の一定時間は駅員が勤務しますが、土日祝は無人となるようです。
西口のロータリーも新設されました。
高架下の道路も開通し、長年の懸案だった東西の分断が解消されました。
名鉄の2023年度設備投資計画で布袋駅の高架下に木造商業施設が設けられることが明らかにされています。店舗面積は約1,100平方メートルで10店舗を予定、2023年度竣工、2024年春の開業を予定しています。
布袋駅の東口。
東口から見たtoko+toko=laboの様子。
開業2日目ということもあってマルシェが開かれていました。
竹細工をモチーフとしたファサードや南の玄関口を象徴するアイコンなどが採り入れられています。
toko+toko=laboはあくまで愛称で、正式名称は「江南市布袋駅東複合公共施設」です。
駐車場ですが、公共施設の利用者は3時間まで無料、商業施設の利用者は1時間無料です。駐車券がなく、ナンバーを自動で読み取るタイプです。
商業施設はマックスバリュと100円ショップが入ります。4月15日(土)開業予定です。
愛称のtoko+toko=laboの看板が大きく掲げられています。その右にはネーミングライツ権利者の名前が。
公共施設内に入るカフェ「Tripot cafe BAKE stand Hotei」です。ストリートピアノが置かれています。
1階に設けられている地域交流センターには机と椅子が置いてあり親子連れでにぎわっていました。
広々としたロビーです。
2階には子育て支援施設などが設けられ、3・4階には図書館が入りました。
駐車場の様子です。マックスバリュが開業したらどのくらい混雑するのか気になります。