JR岐阜駅前で計画されている岐阜駅北中央東地区と同中央西地区の2つの再開発計画について、事業主体である再開発準備組合が2022年2月28日、計画の概要と事業参加者について正式に発表するとともにイメージパースを公表しました。
再開発ビルの概要は?
前回、前々回の記事で再開発計画の概要や現在の状況などについてまとめていますのでそちらもご覧ください。
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事業参加者の代表企業は、西地区が野村不動産、東地区が積水ハウスです。ただ、参加組合員予定者について西地区には積水ハウスが入っていない一方、東地区には野村不動産が入っているので、今回の計画は野村不動産がイニシアティブを取っているのかもしれません。
また、参加組合員予定者にあまり聞き慣れない共栄ライフパートナーズという会社が入っていますが、岐阜市に本店を置き東海地方で最大の預金量を誇る有力な地方銀行である十六銀行と親密な関係にある保険・不動産業を営む会社のようです。
東西それぞれの計画についてまとめてみました。
興味深いのは東地区のほうが敷地面積は少し狭いのですが、西地区再開発ビルの高さが120メートルとなるのに対し東地区は130メートルになるという点です。建築面積が狭いぶん、2階積み増しすることにより床面積の確保を図ったようです。それでもなお、西地区の建物より6,500平方メートルも延面積が少なくなっています。
重厚感あるツインタワーに
公表されたイメージパースを見てみましょう。
両端にカーテンウォールが用いられておりタワマンらしからぬファサードです。
高さ的には「岐阜スカイウイング37」や現在建設中の「ライオンズ岐阜プレミストタワー」に近いのですが、スラっとした感じというよりは重厚感のある感じに見受けられます。また、よく見ると両建物は建築面積の違いにより横幅が違っていることがわかります。
岐阜市役所のTwitterに掲載されていたイメージ図です。東地区のビルの南東から望むとのことなので大岐阜ビルのほうから見た様子になります。図の右側から奥に伸びていく道は玉宮通りですが、1階部分が通りからセットバックしてオープンテラスとなっているのがわかります。
選定委員会の講評で、今回の提案で優れていた点として「玉宮地区の入口に広場を計画する等、人の流れを呼び込む提案となっている」という点も挙げられており、このあたりはさすが積水ハウスといったところでしょうか。
今後のスケジュールは?
今後のスケジュールですが、2022年度中に再開発組合を設立(現在は準備組合)、2025年に着工、2028年中に完成を目指すとのことです。まだ少し先ですが、今後の推移を楽しみに見守りたいと思います。