伏見地区

【長者町繊維街】アーチ看板の撤去と変わりゆく街並み

名古屋・伏見界隈を歩いたことがある人ならだれでも見たことがあるであろう「長者町繊維街」のアーチ看板が2024年前半にも撤去されることが明らかになりました。

看板を設置しているのは周辺の繊維問屋などでつくる「名古屋長者町協同組合」ですが、同組合が2023年3月に解散することになったためです。

かつては日本三大繊維問屋街として発展を遂げた長者町ですが、国内繊維産業の衰退やバブル崩壊により問屋の廃業が相次ぎ街の空洞化が問題になりました。

しかし、名古屋の中心部という立地条件により街は性格を変えつつあるようです。変わりゆく街の様子を取材しました。

広小路通長者町の交差点より。ここから北に向かって大きなアーチ看板が5つ設置されています。

1つ目のアーチ看板。写真右手の高層ビルは地上21階建て、高さ約100メートルの「広小路クロスタワー」で2018年2月に竣工しました。その隣は旧名古屋銀行本店ビルで現在は結婚式場とレストランが入っています。

広小路通と錦通に挟まれた一角はビジネスホテルやオフィスビルのほか、風俗店も交じっています。

錦通長者町の交差点より。2つ目のアーチ看板です。写真左手のビルは2019年9月に竣工した地上13階建て、高さ約60メートルの「名古屋伏見Kスクエア」です。

かつては繊維問屋だった小さなビルがテナントビル化し、1階は飲食店、2階より上はサービス店舗だったり事務所だったりするケースが多いようです。歩道上に屋根が設置してあるビルもちらほら見かけます。

一方で完全に建て替わり小ぎれいなオフィスビルやワンルームマンションに建て替わっている場所も見られます。

コンビニもあります。こんな街中でも台数は少ないですが、駐車場があるのが名古屋らしいです。

長者町通と袋町通が交わる付近に3つ目のアーチ看板があります。

このあたりは1階に飲食店が入居しているビルが多く、ちょっとした飲み屋街になっています。錦3丁目とは違い、安く飲める店が多い感じです。

開発したらそれなりに大きな建物が建てられそうな土地がちらほら見られます。

昔ながらの問屋も健在です。

桜通まで歩いてきました。4つ目のアーチ看板です。

桜通から北は丸の内2丁目になります。こちら側に5つ目のアーチ看板があります。

冒頭の写真と逆方向から5つのアーチ看板を見返します。

もう少し北にいった杉ノ町通との交差点のところに控えめな?看板がありました。「長者町繊維街」の看板はここまででした。

おなじみの光景が失われるのは寂しくもありますが、これも時代の変化としてやむを得ないのでしょうか。

-伏見地区