岐阜県土岐市の中山鉱山跡地で大型ショッピングモール「イオンモール土岐」の建設工事が進められており、2022年秋にオープンする予定です。
この「イオンモール土岐」ですが、敷地面積が約20.3万平方メートルあり、その広大な敷地を活かし、通常のモール棟のほか、温浴施設やサーキット場、中古車販売店に住宅展示場などが設けられ、ひと味違うイオンモールになるようです。
どんな施設になるのでしょうか？ さっそく見てみましょう！
「イオンモール土岐」の概要
土岐市を含む東濃地方は美濃焼の産地として有名で、その原料となる耐火粘土などの採掘を行う鉱山が点在しています。中山鉱山は昭和34年に土岐口財産区という特別地方公共団体により開山、耐火粘土などの採掘が行われてきましたが、2017年に鉱山の営業が終了、その跡地を活用するために建設されているのが「イオンモール土岐」です。
「土岐プレミアム・アウトレット」との相乗効果も期待！
建設地は土岐市の西部、多治見市との市境に近い丘陵部に位置し、名古屋と長野を結ぶ国道19号に面するとともに東海環状自動車道土岐南多治見ICに近いことから広域的なアクセスに優れた場所にあります。
また、南東側約1kmの場所には三菱地所系のアウトレットモール「土岐プレミアム・アウトレット」も立地しており相乗効果も期待されます。
規模としては、約20.3万平方メートルの敷地に地上2階建て、延べ床面積約7.2万平方メートルのモールが建設され、約150の専門店が入り、駐車台数は約3,950台です。
開発コンセプトは、地域の皆さまのくらしにワクワクとドキドキが芽吹く“toki fun park”で、自然豊かな土岐の立地のもと、屋内と屋外のそれぞれの良さを活かした、ここならではの“遊び”と“食”と“憩いの場”で皆さまをお迎えする、としています。
| 名称 | イオンモール土岐 |
| 所在地 | 岐阜県土岐市土岐津町土岐口字中山１３７２番地１ほか |
| 敷地面積 | 約203,000㎡ |
| 延床面積 | 約72,000㎡ |
| 建物構造 | 鉄骨造地上2階 |
| 店舗面積 | 34,763㎡ |
| 駐車台数 | 約3,950台 |
| 開店予定日 | 2022年秋（予定） |
全体のパースです。2015年の基本協定締結時のものですので別棟の配置などが大幅に変更になっています。
外観イメージです。2021年6月の建築着工時に公表されたものなので、実際できる建物に近いと思われますが、別棟の配置などは描かれていません。
別棟にできる施設は？
「イオンモール土岐」のコンセプトのなかに「屋内と屋外のそれぞれの良さを活かした」とあり、別棟にできる施設にその特長が現れています。どのような施設ができるのでしょうか。現地の掲示や各種報道、各社のウェブサイトの情報などをもとに現時点で判明しているものをまとめてみました。
| 施設名 | 業種 | 運営会社 |
| （仮称）とき温泉 | 温浴施設 | 大丸開発 |
| グッドスピードMEGA専門店 | 中古車販売店 | グッドスピード |
| ISK岐阜土岐店 | レンタルカート場 | ISK |
そのほか、住宅展示場やカフェ、ガソリンスタンドなども別棟として設けられるようですが、現時点で詳細は不明です。
シネコン（映画館）は入るの？
「イオンモール土岐」にシネコン（映画館）ができるのかも気になるところです。なぜなら東濃地方には現在映画館が一つもないからです。
岐阜新聞の報道では、地元説明会の際の質疑応答におけるイオンモールの担当者の回答として「ただ今入店希望テナントと協議中で公表できる要件でない」とのことで、現時点で映画館ができるのかについては不明です。
渋滞対策は万全？
土岐市にはすでに土岐プレミアム・アウトレットが進出していることから、イオンモール土岐の開業によって渋滞がひどくならないか懸念されています。
これに対して、アクセス道路が整備され、来るべきイオンモールの開業に向けた渋滞対策は行われているようです。
また、官民一体となった渋滞対策検討会議は混雑時間を避けることや迂回ルートの利用などを呼び掛けています。
現地の様子（2022年5月）
国道19号からの様子。「AEON MALL出店予定地」と大きく掲げられており国道を行きかう車からの認知度も高そうです。建設地には側道を入っていきます。
側道を入った建設地南側からの様子。片側1車線の道路の外周路が設けられています。
もう少し近づいてみました。先ほどの外観イメージ図とほぼ同じ形です。
北西側の様子。広大な駐車場です。
北側に行くと道路が敷地より高くなっており全体が見渡せます。手前は進入路と思われます。
建物のいちばん北側の部分。少し高くなっていてシネマ棟に見えなくもありませんが、どうなのでしょうか。
東側からの様子です。
温浴施設への進入路です。温浴施設もかなり建設が進んでいる様子です。（写真右側）
「イオンモール土岐」の看板はすでに東濃地方一帯で出されているようです。中津川市内でも見かけました。19号線で41kmとのこと。
秋の開業に向け、入居テナントの詳細が今後明らかに！
「イオンモール土岐」には、ドッグランもできるようで個人的にはそれがいちばん楽しみです。土岐プレミアム・アウトレットもペット連れOKですし、土岐方面に行く回数が増えそうです。
秋の開業に向け、入居テナントの詳細が今後明らかになっていくものと思われます。建設状況と併せ、当ブログでは今後も随時情報をお伝えします。