「(仮称)三交四日市駅前ビル」は三交不動産が近鉄四日市駅前で計画中のオフィスビルです。建物の規模は地上14階建て、高さは64mとなります。
現地では以前あった建物の解体が済み、地中障害物の撤去工事もまもなく完了予定です。今後山留工事に入り、建設工事が本格化します。
前回記事
https://nagoya-tomorrow-city.com/category/change-of-city/yokkaichi/「(仮称)三交四日市駅前ビル」の概要
「(仮称)三交四日市駅前ビル」は、近鉄四日市駅から徒歩3分という至近の立地で、同駅とJR四日市駅とを結ぶメインストリート「中央通り」に面しています。
近鉄四日市駅周辺は、国が進める「バスタプロジェクト」により中部地方初となる新たなバスターミナルが整備予定であり、四日市市も「中央通り」を中心とする「近鉄四日市駅周辺等整備事業」を進めています。
「(仮称)三交四日市駅前ビル」はこうした都市整備事業と連携して行われます。
近鉄四日市駅周辺は高層の分譲マンションが数多く建っていて、分譲マンションが建ってもおかしくないような立地ですが、三交不動産は地域活性化の一翼を担うべくオフィスビルの建て替えという選択をしました。
「(仮称)三交四日市駅前ビル」の概要は以下のとおりです。
名称 | (仮称)三交四日市駅前ビル |
所在地 | 四日市市浜田町41番1他「近鉄四日市」駅徒歩3分 |
敷地面積 | 2,195.38㎡(664.10坪) |
延床面積 | (オフィス棟)約13,600㎡(約4,100坪) (駐車場棟)約3,400㎡(約1,000坪) |
建物規模 | 鉄骨造14階建 高さ64m |
主要用途 | (オフィス棟) 1階:商業フロア 2~14階:オフィス賃貸フロア (駐車場) 自走式駐車約125台 |
スケジュール | 着工:2023年2月~ 開業:2025年春 |
総事業費 | 約60億円 |
設計監理 | 株式会社石本建築事務所 |
施工 | 株式会社奥村組 |
東側(国道1号線方面)からの建物イメージ図です。幾何学的な意匠となり今までの四日市にはなかったようなビルとなります。
西側(近鉄四日市駅方面)からの建物イメージ図です。三重県のテナントビルで初めてZEB Ready(一次エネルギー消費量 50%以上削減)認証を取得するなど、省エネにも配慮したビルとなります。
現地の様子(2023年2月)
近鉄四日市駅側からの様子。写真右側いちばん手前のビルは「グリーンズ四日市ビル」でコンフォートホテルや事務所、ハンバーガーショップが入る地上13階建て・高さ51.9メートルの複合ビルで2023年10月31日竣工しました。
「グリーンズ四日市ビル」の南隣に札幌かに本家があり、解体中のビルと雑居ビルを挟んだその奥が「(仮称)三交四日市駅前ビル」の建設予定地です。
中央通り対面からの様子。以前は三交不動産が所有する旧三重北農業協同組合本店ビルが建っていましたが解体が済んでいます。
写真左側の白色の5階建てのビルは三交不動産が所有する賃貸ビル「四日市三交ビル」です。三交不動産はこのビルについてもホテル「三交イン」を軸とした施設への再開発を検討することを2023年1月26日のプレスリリースで明らかにしています。
中央通りは歩道の幅も十分に確保されていますが、再整備により歩行者中心のにぎわいのある空間を目指します。
中高層建築物等建築計画のお知らせ。着工予定は令和5年2月1日とのことですが…。
2月20日の週の時点で地中障害物の撤去工事が進捗中で、24日から山留工事が始まるようです。
敷地内は重機が乗り入れるための鉄板が敷かれています。
今後重機がどんどん搬入され工事が本格化するのではないでしょうか。
こちらは高さ100メートル級の超高層ビルの建設も噂される近鉄グループが所有する専門店ビル「スターアイランド」跡地(約3,700平方メートル)です。いまのところ動きはありません。
駅前には中央通り再編の将来イメージ図が掲示されています。駅前から延びる大通りというアドバンテージを活かし、ますます発展が期待される四日市。今後も定期的に動きを追っていきたいと思います。