名城公園北側の大津通沿いで2025年夏の完成を目指し進められている「愛知県新体育館」の建設工事。
2022年7月7日に行われた起工式から1年が経過しようとしている2023年6月末現在では、複数のクレーンが天を衝く迫力のある光景が広がり、躯体が地上に姿を現しつつあります。
前回の取材は2022年10月でしたので8か月ぶりの取材となります。
前回記事
「愛知県新体育館」の概要
現在の愛知県体育館が完成したのは1964年のことです。以来半世紀以上、大相撲名古屋場所の開催などを通じて親しまれている施設ですが、老朽化により規模や機能がスポーツの国際大会を開催するための水準を満たさなくなっています。
このため、2026年に開催予定のアジア競技大会に利用できるよう、新体育館の整備を進めることになりました。
「愛知県新体育館」は、現在の名古屋城二の丸から名城公園北側の一部に移転新築され、メインアリーナ、サブアリーナ、多目的ホールなどで構成され、延床面積約58,400㎡、建物高さ約41mという世界トップクラスの施設水準となります。
施設の概要については2022年5月の記事で詳細に解説していますので、詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
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現地の様子(2023年6月)
大津通を挟んだ建設地南東側からの様子。複数のクレーンが天に向かって伸びています。
ランナー向けの施設「tonarino(トナリノ)」のテラスから。名城公園はランナーのメッカでもありますが、新体育館完成後、観客とランナーの動線を分ける工夫が必要そうです。
大津通に架かる「愛知学院大学名城公園キャンパス歩道橋」から。青いシートに覆われた躯体の向こうに…
名古屋城天守や名駅のビル群がかろうじて見えています。もう少し躯体の工事が進めばこの場所からは見えなくなってしまいます。
現時点では敷地の北東側は資材を置くスペースになっています。
南東側からの様子。少しずつ躯体が構築されています。
アップにすると観客席らしき階段状の部材も見えます。
リニューアル工事が行われている地下鉄名城線の名城公園駅の様子も確認しておきましょう。
リニューアル工事は2023年1月から行われており2025年2月末まで続きます。
この場所ではトイレがリニューアルされるようです。
名古屋市営地下鉄の多くの駅で見かけるタイル貼りの薄暗いイメージの空間ですが…
新体育館の最寄り駅にふさわしい構内空間に生まれ変わります。
現在の愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)
7月9日に初日を迎える名古屋場所を控え、櫓が建てられています。新体育館の完成は2025年の夏なので、2025年の名古屋場所に間に合うかどうかはわかりませんが、現在の愛知県体育館での名古屋場所の開催はあと2回か3回ということになります。