リニア中央新幹線

【リニア中央新幹線】神奈川県駅(仮称)・現在の状況2023年3月

リニア中央新幹線の「神奈川県駅(仮称)」は、相模原市のJR横浜線・相模線、京王相模原線の橋本駅付近に設置されます。

ターミナルである品川駅や名古屋駅と同様、地下駅となり現地では大規模な掘削工事が進められています

リニア中央新幹線「神奈川県駅(仮称)」の概要

リニア中央新幹線の「神奈川県駅(仮称)」が建設されるのは、橋本駅南側の県立相原高校の跡地を中心とした土地です。同校は2019年4月に別の場所に移転しています。

地下駅である「神奈川県駅(仮称)」駅は3層構造となり、延長約650メートル、深さ約30メートル、最大幅約50メートルという広大な空間の地下3階部分に2面4線のホームが設けられます

関東ローム層という地盤条件のよい場所に位置していることから、土留めを設置する通常の工法のほか、工区の一部では地上からダイレクトに掘り進める工法も用いられています。

2022年10月には「さがみはらリニアビジョン」として、工事現場の大規模な掘削斜面に中央新幹線計画や駅工事に関するプロジェクションマッピングを投影したり、掘削した土で造成した盛土の上に登ったりできるイベントが開催されています。

現地の様子(2023年3月)

橋本駅北口の様子。同駅からはJR横浜線で新横浜や八王子、京王相模原線で新宿まで1本でいくことができます。

駅近くにはタワーマンションが建ち、関東のそこそこ大きな駅前の典型的ともいえる風景が広がっています。

橋本駅南口の様子。リニア中央新幹線「神奈川県駅(仮称)」はこちら側に設けられます。

アリオ橋本からの様子。残念ながら掘削の様子はあまりよくわかりませんでした。

旧相原高校の北西側から橋本駅方面を望みます。

掘削工事と土留め支保工の工事が同時並行で進められています。

リニアの各工事現場でおなじみの看板。

リニア開業後のまちづくりがどのようになるのかも気になります。

地上部分はすっきりとした現場です。

門が残されており高校だったころの名残があります。

変電所も近くにあり、電力供給もバッチリ?そうです。

掘削した土は敷地内で盛り土を行うことからか運搬車輛の出入りはそれほど多くないようです。

四角い枠から飛び出すL0系のイラストが早く開業を!と訴えているようにも見えます。

神奈川県駅に速達列車は停車するのか?

「神奈川県駅(仮称)」が設置される相模原市は人口約72万人を擁する神奈川県で3番目の人口を持つ政令指定都市です。

しかしながら、同市は横浜市や川崎市など神奈川県内の他都市よりも、八王子市(人口約58万人)や町田市(人口約43万人)など東京都南多摩地域の都市と地理的に近く、社会的にも経済的にも結びつきが強くなっています。

となるとリニア中央新幹線の「神奈川県駅(仮称)」は神奈川県内だけではなく都内南多摩地域のこれらの都市の需要も取り込むことができそうです。

現状だと、例えば八王子から名古屋に行こうとすると横浜線に小一時間揺られたうえで東海道新幹線に乗り換える必要がありかなり不便ですが、橋本にリニア中央新幹線の駅ができると劇的に便利になります。

そういった意味では「神奈川県駅(仮称)」はかなり多くの利用者が見込めそうですが、1時間に1本といわれている各駅停車タイプの列車しか止まらないのか、速達タイプの一部が止まるのか、それとも全列車止まるのか。

現在、某県知事の妨害ともいえる所業により開通時期が見通せないなか、詮無いことかもしれませんが、開業時期のあるべき姿を考えてみるのも楽しいのではないでしょうか。

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