2024年7月24日、三菱地所など5社は、名古屋市中区錦3丁目の「栄広場」(栄角地)跡地で計画を進めている「(仮称)錦三丁目25番街区計画」について、建物名称を「ザ・ランドマーク名古屋栄」とすることを発表しました。
建物の竣工は2026年3月、開業は2026年夏ごろの予定です。
(前回記事)
「ザ・ランドマーク名古屋栄」の概要
「ザ・ランドマーク名古屋栄」は、栄の中心部にあった旧「栄広場」(栄角地)で計画されている開発事業です。
事業者は、三菱地所、J.フロント都市開発、日本郵政不動産、明治安田生命保険、中日新聞社の5社で、施工は竹中工務店です。
高さは約211メートルと中日ビル(高さ約158メートル)をしのぎ、栄で最も高く、名古屋でも4番目の高さの超高層ビルとなります。
ビルの構成ですが、オフィスのほか、ヒルトンブランドの最高級ホテル「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」や栄エリア初のシネコンとなる「TOHOシネマズ」、商業ゾーンは「J.フロント リテイリンググループ」による商業施設が整備されます。
「ザ・ランドマーク名古屋栄」という名称ですが、三菱地所によると『中日ビル、テレビ塔と共に、名古屋の新たなシンボルエリアとなることで、栄を世界中から人々の訪れる文化交流都心へと躍進させ、名古屋の国際競争力を高めていきたいという想い』を込めたとのことで、先輩施設?である中日ビルやテレビ塔に敬意を払っている点に好感が持てます。
現地の様子(2024年7月)
中日ビル7階の屋上広場より。新しい定点観測スポットができました。
少しアップにしてみました。敷地に合わせ少し複雑な形状です。
商業施設になる低層階の基壇部では屋上に大型のクローラークレーンが載せられ仕事をしていました。久屋大通側の部分にも今後基壇部などが形成されるのでしょうが、当面は資材の搬入口となるようで、まだしばらく先になりそうです。
戦後まもなくから名古屋のランドマークであり続けた名古屋テレビ塔(中部電力 MIRAI TOWER)と今後新たな名古屋のランドマークを目指す「ザ・ランドマーク名古屋栄」とのコラボレーションです。
名古屋駅周辺の超高層ビル群との対比。栄にも200メートル級の超高層ビルが建つのは感慨深いものがあります。
「ザ・ランドマーク名古屋栄」と広小路通を挟んで建つ名古屋栄三越も高さ約180メートルの超高層ビルに建て替えられる計画があると噂されていましたが、2023年7月に凍結となったことが伝えられました。今後の新たな動きに期待したいところです。
もう一つの定点観測地点から。タワー部分は大津通側に立ち上がります。
地上からの様子。現段階でもかなり迫力のある建物ですが、今後タワー部分がニョキニョキ伸び、さらに迫力を増すことになりそうです。
栄交差点の南西側より。ここから見るとタワー部分のスリムさがわかります。
一部に外壁となるカーテンウォールがすでに取り付けられています。
中日ビルとの並び。栄のツートップとなるビルたちです。
サンシャイン栄の観覧車「Sky-Boat」と「ザ・ランドマーク名古屋栄」。Sky-Boatからの様子も一度取材したいと思います。
建設地北側の錦通側からの様子。こちら側も少しだけ完成後の外観の様子が伺えます。
久屋大通公園に襲来したゴジラと「ザ・ランドマーク名古屋栄」です。
中部電力 MIRAI TOWER 3階からの様子。来年の夏ごろには2本の超高層ビルが並び立つ姿が見られるようになるのではないでしょうか。
地下部分も工事が進んでいるようです。ここが新ビルの入口になることに気づいている人は今のところほとんどいないのかもしれません。
「ザ・ランドマーク名古屋栄」の竣工は2026年3月、開業は同年の夏ごろの予定です。